戦国時代から、武将の諜報・暗殺を生業として生きていた忍者。
有名な伊賀・甲賀忍者ほか、全国各地にその存在が認められています。
そんな忍びのメッカ、伊賀最強の忍者を主人公にした小説「忍びの国」が大人気。
同名コミックほか、「嵐」のメンバー大野智さん主演で映画化、来夏の上映が発表されたこの話について調べてみました。
「のぼうの城」の和田竜さん原作の大人気小説!
この「忍びの国」の原作者は、小説で映画化もされた大人気作「のぼうの城」と同じ和田竜(りょう)さん。
「忍びの国」はのぼうの城の次に新潮文庫より2008年に出版した作品だそうです。
時は戦国、伊賀最強の腕ながら怠け者の忍者無門が主人公。
お金のために暗殺稼業を淡々と行うというドライな生活をしていた忍者無門が、伊賀攻略を企てる織田信雄(織田信長の次男)軍と伊賀忍軍団の壮絶な戦いに巻き込まれくというストーリー。
果たしてこの死闘を制したのはどちらなのか!?という迫力の歴史エンタテインメント作。
すでにコミック化もされており、忍同士の熾烈な戦いのシーンは迫力満点ですが、その主人公無門の所属する伊賀忍者ってどういう集団だったのでしょう?
生粋のプロ忍者集団「伊賀忍者」
前述のとおり「忍者といえば甲賀と伊賀」が有名。山一つ隔てた里なのですが、この2つは全く似て非なるもの。
例えば甲賀者はひとりの主君に尽くすが、伊賀者はお金のためには敵味方関係なく、契約条件によって仕事を選ぶというプロの忍者としてのスタイルがあるのだとか。
特に無門が所属する伊賀は、三重県伊賀市を本拠として、普段は農業などを営みながら、契約条件によって諜報・破壊・暗殺などを請け負っていた傭兵忍者集団と言われています。さすが戦国、恐ろしい…
この伊賀忍者たちは、戦国時代に織田信長・信雄軍と再三に渡り侵略の憂き目にあいますが、まさに「忍びの国」は、この頃起きた「天正伊賀の乱」をモデルにしています。
その後本能寺の変で信長が消えた直後、服部半蔵正成の仲立ちで、徳川家康を無事伊賀越えさせた「神君伊賀越え」により、江戸時代になってからは伊賀組同心として幕府に召し抱えられ、その後脈々とその血は引き継がれて今に至ります。
今でも伊賀は「忍者の里」として国内外でも大人気。
現地には伊賀流忍者博物館などがあり、たくさんの観光客が来訪しているように、町のなかにもその系譜は残されているのです。
「忍びの国」映画化で楽しみなアクション&格闘!
やはり忍者といえば高い壁をよじ登ったり、塀や屋根の上を走ったり、水や土の中に潜んだり、とにかく高い身体能力を活かした動きが必要。
また、特殊技能や知識も必要で、そのあたりの秘密めいたところが忍者の人気の理由でもあるのでしょう。
ところで今回この伊賀忍者の戦いを描いた「忍びの国」が、超人気グループ「嵐」の大野智さん主演で映画化され、来夏公開!との情報が本日付で発表され、各所で話題を呼んでいます。
大野さんといえば、以前に映画で「怪物くん」を演じた実績あり。
その時のコミカルな役どころとは対照的に、今回は史上最強の忍者というだけあって、アクションや格闘系シーンがとても多いかと思います。
ただし、演じる無門は、普段は奥さんに稼ぎのなさを咎められるほど仕事のキライな怠け者。
史上最強の忍者とのギャップをどう演じるのか、そこも見ものですね。
今回メガホンを取るのは「怪物くん」と同じ中村義洋監督。
気心の知れたコンビで臨むこの作品が、大野さんの新しい一面を見せてくれることでしょう。
公開は来夏の予定とのこと。
全国の忍者ファン、嵐ファンが待ち望んでいる作品ですので、また新情報が入ったらお知らせしたいと思います。
参照元:
小説「忍びの国」amazon
コミック「忍びの国」ゲッサン少年サンデーコミックス(小学館)
映画「忍びの国」オフィシャルサイト
編集長Y
コメント