明日6月11日は、慶長20(1615)年、大阪夏の陣で徳川家康をあと一歩のところまで追い詰めながらも討ち取られ、その一生を終えた真田幸村(信繁)の命日とされています。
この幸村の命日に、幸村が決戦を前に詠んだといわれる辞世の句を記した「赤ふんどし」が、サムライにちなんで限定36枚、1枚3,600円で発売されるそうです。
なんでまた「ふんどし」?
ふんどしは太古の昔から日本人の下着としての機能を担ってきたもの。
しかし戦国時代などは高価で貴重な衣料で、合戦中にはふんどしの有無で身分をチェックしていたとか。
いろいろな種類やスタイルがあり、現在でも各地の祭りなどでもその習慣は引き継がれていますが、明治維新と第二次世界大戦後の生活の激変により、普段の人々の生活からはだんだんと消えていってしまいました。
今回その日本の文化ともいえるふんどしを、世界初のサムライをテーマにした事業を手がける株式会社 DO THE SAMURAIと、日本に再びふんどしの普及をめざす一般社団法人 日本ふんどし協会がコラボレーションして作られたのが「辞世の句ふんどし 真田幸村」なのだそうです。
「日本一の兵」が詠んだ辞世の句に涙
信州上田の豪族であった真田幸隆から、時代の波に翻弄されながら大名になった父昌幸、兄の信幸と幸村の兄弟は、その武勇と知略の数々から「真田三代」として大人気。
特に不遇の時代を長く過ごし、自らの人生の最後を宿敵徳川家康との決戦で飾った幸村は、戦国武将の中でも常に1,2位を争う人気のスーパーヒーローです。
その幸村が決戦を前に義兄の小山田信茂に送った辞世の句が、このふんどしには染め上げられています。
定めなき 浮世にて候へば 一日先は 知らざることに候
「明日のことはどうなるかはわかりません。私たちはこの世にいないものと考えてください」という意の句には、決戦を前に死を覚悟しながらも家族を思いやる幸村の思いが込められています。
ううう、泣ける・・・
DO THE SAMURAIは世界初「サムライに特化した会社」!?
今回、このようなプロジェクトを仕掛けたDO THE SAMURAIは、今年の4月に登記したばかりの新しい会社。
「世界初のサムライに特化した会社」として、歴史イベントや史跡ツアー、ブランド商品のプロデュースなどを行っていくそうです。
総大将(代表取締役)は、歴人マガジン「クリエイター企画」でご紹介したRYO!さん。
これまでも自らを「プロのサムライ」と名乗り、
また、逆参勤交代と称し、地方の大学やイベントでも講演やパフォーマンスの活動をされてきましたが、今回は会社という器で世の中に打って出たのです。
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彼が人生をかけて取り組んでいるサムライプロジェクトの一つとして、今回のふんどしはスタートしたわけです。
日本ふんどし協会って、お恥ずかしながら私は知らなかったのですが、こうした若いメンバーで日本文化、サムライ文化を伝えていく流れがあることは大変に喜ばしいことですよね。がんばってほしいと思います。
さて、そんな彼らがしかける「辞世の句ふんどし 真田幸村」は、たったの限定36個しか在庫がありません。
真田グッズときたら手に入れないと気がすまない!という熱烈ファンの方は、こまめにサイトをチェック、世界で36枚しかない超のつくレアふんどしをゲットされてはいかがでしょうか?
参照元:
「辞世の句ふんどし 真田幸村」販売サイト
株式会社DO THE SAMURAI オフィシャルサイト
一般社団法人日本ふんどし協会 オフィシャルサイト
編集長Y
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