
突然ですが、この2つの家紋、似てませんか?
家紋を眺めていると、どこか似ている模様のものがあることに気づく人も多いはず。
それってもしかして何かつながりがあるのかも、と勘繰りたくなったので、今回は似すぎな家紋シリーズを勘繰ってみました!
【家紋コレクション】意味も由来も家それぞれ!知ると面白い家紋まとめ
上杉家&伊達家の「竹に雀」

実は上杉家と伊達家の雀の家紋が良く似ています。
二羽の雀が向かい合っている構図は、何も知らない人が見ても「きっと何かつながりがあるはず」と思うでしょう。
それもそのはず、これは伊達政宗の大叔父に当たる伊達実元が越後守護大名の上杉定実に養子に入ることになり、婿入りの引き出物としてこの紋を与えられたのでした。
実元が養子に入る話は立ち消えになりましたが、家紋だけはそのまま使われているのです。
北条早雲と大谷吉継の「対(むか)い蝶」

意外と蝶の家紋を使う武将もいます。
北条早雲と大谷吉継には関連はないのですが、蝶紋とは平家が使う紋だったそうです。
早雲は伊勢盛時という名だったといい、伊勢氏は平家の流れを汲むため、この紋を使っていたようです。
吉継は出自不詳ですが、平貞盛末裔の大谷盛胤に連なるともされ、蝶紋を使用したのかもしれません。
番外:家紋が似ていて刃傷沙汰

家紋を巡って前代未聞の事件が起きたのは、延享4(1747)年のことでした。
江戸城において、熊本藩主・細川宗孝が旗本の板倉勝該に斬殺されたのです。
勝該はかねてより精神を病み、本家当主の勝清から致仕されそうになっていました。それを恨んだ彼は、江戸城で勝清らしき人物を見つけ、背中目がけて刀を振り下ろしたのです。
ところが、それは細川宗孝でした。なんということか、細川家の「九曜星」と板倉家の「九曜巴」がとても似ていたため、勝該は見間違えていたのです。
その後、細川家は家紋を付ける場所を増やしたそうです・・・。
家紋が命を左右するとは恐ろしいですね。可愛い兎紋だったらそんなことはなかったかも・・・なんて思いますが、面白い家紋はまだまだありそうです。変わったものを見つけたらご一報下さい!
(xiao)
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