
7月10日はご存じの通り「納(7)豆(10)の日」。
現代の日本の食卓に欠かせない存在と言える納豆。ごはんとの相性が良く、好きな人も多いと思います。
そこで、今回は納豆の歴史をご紹介しましょう。
納豆が広まったのはいつ?
納豆は、そのネバネバと特徴ある匂いのイメージが強いと思います。まあ発酵食品だし、と今では特に疑問を持たずに食べることができていますが、いったいいつ頃からこんな食べ物を食べ始めたのでしょうか?
納豆が生まれた時期は諸説ありますが、おそらく平安時代とされ、この時代に活躍した源義家によって広められたという説が有名です。

源義家は中央政府の指示によって、奥州遠征に向かう事になります。急な遠征であった為、地方の農民から兵糧を集めたのですが、この時集まったのが大豆でした。義家は兵士達に大豆を煮させようとしている時に、敵襲を受けてしまいます。
敵兵と戦い勝利を得て、そのまま奥州へ向かって進軍する途中、豆を煮ていたことを思い出し、藁袋に入っていた豆を取り出したのです。すると、大豆はネバネバと変化しており、兵士達や農民にも食べさせたところ好評であった事から、全国に広まっていく事になります。
千利休や水戸黄門も納豆好きだった
納豆はその後、全国的に食べられるようになりました。戦国時代、茶人として有名な千利休は、茶会に呼んだ客をもてなす時に納豆を提供していたんだそう。そこで秀吉や文化人として有名な細川幽斎なども納豆を食していたようです。

時代劇水戸黄門のおかげで日本一有名になった歴史上の人物・水戸光圀。
日本で最初にラーメンを食べた人物と言われており、珍しい食べ物に強い好奇心を抱いていた人でした。

そんな光圀は水戸藩の藩主を引退すると、納豆を好んで食べていたそうです。自ら作っていたのではないようですが、京都のお寺から水戸に送ってもらい、食べ終えるとまた大量に送ってもらっていたそうです。
今回は納豆に関する歴史をご紹介しました。しかし一番初めにあのネバネバした食品を食べた(させられた?)源義家の兵士達はすごいですね。
彼らが納豆を食べていなければ、今のようにスーパーやコンビニなどに納豆が陳列することはなかったかもしれませんね。
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