【 藤原道長に織田信長まで… 】あの歴史上の人物も実は糖尿病だった?

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【 藤原道長に織田信長まで… 】あの歴史上の人物も実は糖尿病だった?

人類史とは病との戦いの歴史だ。・・・とは誰かが言ってそうですが、実際に人と病とは切り離せないもの。歴史上のどんな偉人も、病にかかるし、時に命を落とすこともあります。
それが現代でも馴染みのある病だと、けして雲の上の人ではないという気がしてきますよね。そこで今回は糖尿病にテーマを定めて、糖尿病罹患疑惑のある日本史上の有名人をみてみましょう。

そもそも糖尿病って?


糖尿病とは、簡単にいうと血液中のブドウ糖の濃度、いわゆる血糖値が高くなる病気のこと。
糖尿病になると大量に水を飲みたがることから「飲水病」、尿の血糖値が高くなることから「蜜尿病」などとも呼ばれてきたそうです。

糖尿病になる原因として代表的なのが、過食や糖分の過剰摂取、運動不足。強いストレスがかかっていると糖尿病罹患のリスクは2倍にまで上がるとも言われています。ちなみに、糖尿病になりやすい体質は遺伝するようです。

糖尿病患者としては日本史上最古の記録?藤原道長

藤原道長
(菊池容斎『前賢故実』より)

天皇の外祖父として政権を掌握した平安時代の貴族、藤原道長。藤原実資の日記「小右記」に書かれた記録によると、晩年の道長は「日がな一日水を飲み、けれど口は渇きが収まらない。元気はないが食欲はある」とのこと。これが糖尿病の症状と酷似することから、道長は糖尿病だったのではと考えられています。

家事などの労働を人に任せる貴族は、運動不足になりやすい生活を送っていました。また、藤原摂関家は飲水病(糖尿病)で亡くなったとされる人が多くいるとのこと。こうした遺伝的背景と生活環境が原因だったのかもしれません。

源頼朝と北条時宗も糖尿病?


落馬して絶命したとされる源頼朝。病に伏して息を引き取ったとされる北条時宗。彼らもまた糖尿病患者だったのではないか、と考える人もいるようです。

頼朝は『猪隈関白記』に「飲水により重病」と書かれていることから、飲水病(糖尿病)の可能性もあったのではとのこと。糖尿病が悪化すると認知症や脳梗塞による麻痺が起きることもあるため、落馬したのでは・・・という説です。

また、北条時宗の死因は心臓病か結核だったと考えられていますが、結核にしては肖像画は体がふくよかと疑問視する向きもあります。そのため、元寇など未曾有の危機に晒されたストレスから食事が不規則となり、糖尿病由来で心臓を患ったのでは?という説が出たようです。

戦闘を担い運動量の多い武士が糖尿病? とも思いますが、当時のお酒はアルコールに変化していない糖が大量に含まれていました。ここから糖尿病にかかったのかもしれませんね。

痩せ型で酒を好まない、織田信長と明治天皇も?


当時の記録によると織田信長は、喉の渇きと神経痛に悩まされ、よく水を飲んでいたとか。藤原道長と重なるところの多いこの記述から、信長もまた糖尿病だったのではと考えられています。

そして明治天皇も、蜜尿症と呼ばれた糖尿病の悪化と尿毒症の併発で崩御しています。

信長も明治天皇も痩せ型で、酒も好みませんでした。ただかなりの甘党だったらしく、そこから糖尿病を発症した可能性があります。

偶然にも日本史を代表する有名人が揃いましたね。権勢を極めた者は、日々重圧に課せられていたことでしょう。そうしたストレスも無縁ではない・・・のかもしれません。

(Sati)

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