戦国時代の酒豪として有名な武将はたくさんいますが、なかでも上杉謙信、母里太兵衛の酒にまつわるエピソードは有名なので、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
大の酒好きとして有名な上杉謙信。『上杉米沢家譜』にある上杉謙信の辞世に、「四十九年一睡夢 一期栄華一盃酒」という言葉を残しています。
49歳でこの世を去った謙信ですが、振り返ってみるとその一生はまるで一睡の夢のようで、その栄華ですらも1杯の酒のようでしかなかった、というような意味だとされています。
実際、謙信が言った言葉なのかという真偽はさておき、辞世の句にも酒が出てくるほど、謙信が無類の酒好きだったということは事実のようです。
母里太兵衛はNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」でも登場した黒田家の武将の一人です。
彼の大酒飲みとして有名なエピソードのひとつに、福島正則が秀吉から拝領した名槍「日本号」をかけた飲み比べの話があります。ふたりはどちらが先に飲み潰れるのか勝負し、太兵衛が見事勝利をおさめ「日本号」を手にしたのです。
酒好き武将にちなんだ地酒
そんな酒豪ふたりにちなんだ地酒があります。
謙信ゆかりの地といわれる新潟県には19もの酒蔵が存在しています。
その中のひとつ武蔵野酒造で作られているのが、謙信公にちなんだ「春日山天と地」です。お値段も3000円ちょっとなので、気軽に飲めて、旅行の際のお土産にも良さそうですね。
母里太兵衛にあやかって造られた酒も存在します。
福岡県の大里酒造の代表銘柄、「黒田武士」です。
お値段も1000円程度から1万円まで、幅広い客層に合わせた酒種があるのが魅力です。味わいはすっきりとした辛口だそうですよ。他にも、黒田官兵衛が讃えている場面がラベルになった「真の黒田武士」もおすすめです。
ちなみに愛知県にも徳川家康にちなんだ地酒があります。
丸石醸造の代表銘柄、その名もまんま「徳川家康」です。
やはり天下人だからか、大吟醸が7千円、純米大吟醸1万1500円と少々値段は高めではありますが、新年を迎える際など特別な時には飲んでみてはいかがでしょうか?
飲むならやっぱり武将ゆかりの地で!
戦国武将ゆかりの地酒を紹介して来ました。他にも全国各地、さまざまな武将ゆかりの酒が出ていますので、旅行などの際に探してみると面白いですよ。
ちなみに、新潟では10月下旬に越後・謙信SAKEまつりといったイベントも行われています。
今やインターネットでも取り寄せ購入は可能ですが、是非ご当地に出向き、美味しい地酒に舌鼓するのはいかがでしょうか。
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