NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」も絶好調、さらにソフトバンクホークスがCS優勝で盛り上がる福岡で、なんとも粋でビッグなお祭り「月華祭」が10月26日(日)開催されます。
福岡 天神にある警固(けご)神社をはじめ6つの神社の「例祭」を主体にして、4つの地域の豊年祭と地域の発展と無事を祈願するというお祭りです。
「月の華の祭り」っていうネーミングがとてもいいなあ、と思って調べるとそれもそのはず。
このお祭りは警固神社所蔵の絵巻に伝承される、夜に光を発する地蔵を祀った荒具社神と、その光とともに現れた瀬織津姫神の伝承を、「かぐや姫」になぞらえて祀る福岡の秋の風物詩なのだとか。
なるほど、月から来たかぐや姫の伝承に基づいたお祭りだからこそのネーミングだと納得しました。
ところでかぐや姫は「竹取物語」として知られていますが、実は日本最古の物語だって知っていましたか?
遅くとも平安時代初期の10世紀半ばまでには成立したとされ、かな(元は漢文)によって書かれた最初期の物語の一つだそうです。
私が子供のころ読んだ本に「かぐや姫宇宙人説」というのがあり、感動すると同時にちょっと怖かった記憶がありますが、調べたら「世界最初のSF小説」と後年呼ばれているとか(笑)
このお祭りでは、福岡 天神を中心に市内で行われるイベント「月華の宴」をはじめ、5つのルートでめぐる「みこし行列」が練り歩くのですが、各エリア公募で選ばれたかぐや姫や皇子が乗ったみこしもあるそうです。カバー写真は今年のかぐや姫に選ばれた小学校3年生 森山郁菜さん。なんと舞も披露してくれるそうですよ!
小さな地域のおまつりはもちろん、大都市でもこうした古くからの慣習も大事に引き継いでいるのって凄くいいですよね。
歴人マガジンを開始して以来、各地で魅力的なお祭りがたくさんあり、全部取材したくなってしまい困っている今日この頃です(笑)
(副編集長Y)
参照元
「福岡まつり 月華祭」
「竹取物語」wikipedia
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