陰謀渦巻く後宮でただ一つの愛を貫き、誇り高く生きた皇后・如懿(にょい)の切なくも美しい人生を、総製作費96億円という壮大なスケールで描く豪華絢爛・宮廷歴史ドラマ「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」を、チャンネル銀河で2020年7月20日(月)より放送する。
ストーリー
1735年、清の乾隆(けんりゅう)帝が即位すると、彼と幼い頃から愛を育んできた側室の如懿(にょい)は妃(ひ)に封じられる。だが如懿は、叔母と対立関係にあった皇太后や、皇帝の寵愛を巡る皇后、妃嬪たちの権力争いに巻き込まれるように。乾隆帝はそんな彼女を守り、如懿も持ち前の知恵を発揮し2人で支え合いながら困難を乗り越えていく。そんな中、立て続けに皇子が殺害される事件が発生。 如懿は濡れ衣を着せられて冷宮送りにされてしまうが…。次々と仕掛けられる罠と陰謀渦巻く宮中で、乾隆帝の愛に支えられ如懿はついに皇后の地位に上り詰める。しかし、そんな2人の愛にいつしか暗雲が立ち込めていき…。
見どころ
総製作費96億円!視聴再生数165億回越えの大ヒットドラマ!
中国で社会現象を巻き起こし、日本でも大ヒットを記録した「宮廷の諍い女」。その原作者が自らの小説を5年の歳月をかけて脚本化した本作は、総製作費96億円という、中国歴代ドラマの中でも破格の費用を投じて制作された。中国での配信が開始されると視聴数が右肩上がりに上昇し、「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」(以下「瓔珞<エイラク>」)とともに視聴ランキングの1・2位を独占。「瓔珞<エイラク>」の最終回終了後はランキングのトップを独走し、累計視聴再生数は165億回を超える大ヒットとなった。また、SNS(Weibo)の閲覧数は94億を超え、視聴者の熱いコメントは800万にも達するなど社会現象に。さらに、中国版エミー賞ともいわれる2018年の「国劇盛典」で4部門受賞の他、国内の各ドラマ賞でも6部門に輝き、作品評価を決定的なものとした。
女たちの野望うごめく伏魔殿のごとき後宮でたった一つの愛を貫いた皇后
幼なじみとして慕い合い、皇帝とその側室という関係になってからも、変わらぬ愛を誓う乾隆帝と如懿。だが、妃たちの嫉妬と欲望に満ちた後宮では想像を絶する過酷な運命が待ち受けていた……。悪辣な妃たちの陰謀合戦に野心を抱く侍女たちまでが加わり、張り巡らされた数々の罠はまるで蜘蛛の巣。信じていた友や侍女の裏切りも日常茶飯事という厳しい情勢の中でも権力や悪に屈することなく、一途に皇帝を愛し続け皇后の座へと上り詰めていく如懿。後宮内で最も愛情深く寛容な心を持ちながら、ときには驚くべき行動力で悪を成敗していく。その潔いまでの決断力と何事からも逃げない凛としたヒロインの生きざまが、視聴者から多くの共感や感動を生んだ。
中国4大女優ジョウ・シュン×中国時代劇トップスター ウォレス・フォ!
ヒロインの如懿を演じるのは、「ふたりの人魚」「女帝[エンペラ—]」やハリウッド大作「クラウド アトラス」など幅広い活躍で中国4大女優の1人と謳われるトップ女優、ジョウ・シュン。本作では波瀾万丈な人生を歩むヒロインの少女時代から老境に至るまでを演じきり、多くの演技賞に輝いてきた実力を遺憾なく発揮している。乾隆帝を演じるのは、台湾出身で「花千骨~舞い散る運命、永遠の誓い~」「女医明妃伝~雪の日の誓い~」などヒット作を連発し、今や中国時代劇を代表するスターとなったウォレス・フォ。如懿への純粋な想いと彼を翻弄する後宮の妃たちとの間で葛藤し、次第に疑心暗鬼になっていく皇帝の役をカリスマあふれる存在感で体現した。真に迫るその演技は多くのファンをドラマに没入させ、あまりの過熱ぶりに彼のWeiboアカウントが閉鎖されるという事態に。
「如懿伝」と「瓔珞<エイラク>」を比較することでさらに楽しめる!
ほぼ同時期に配信され、「如懿伝」とともに中国で大ヒットした「瓔珞<エイラク>」。この2作品は舞台も題材も同じでありながら、互いの作中で敵対する妃が主人公になるなど、登場人物の描かれ方が大きく異なっている。「如懿伝」の主人公で嫻妃となる如懿は、後宮の陰謀にさらされながらも乾隆帝への愛を胸に強く生き抜いていく誠実な女性。一方で「瓔珞<エイラク>」の嫻妃は、最初は穏やかで優しい女性だったが、数々の苦難を味わったことで冷酷な策略家へと変貌していく。「瓔珞<エイラク>」の主人公・瓔珞は亡き姉の復讐を胸にその大胆不敵な行動力で運命を切り開いていく不屈のヒロイン。それが「如懿伝」では、妃になる野心をもって皇帝に近づき、如意の前に立ちはだかる衛嬿婉として描かれている。その他にも「瓔珞<エイラク>」では愛情深い人格者として描かれていた皇后が、「如懿伝」では皇后の地位を失うことを恐れて如懿を陥れようとするなど、多くの共通する人物が登場し、異なる描かれ方で楽しませてくれる。
★おすすめ記事:【清の全盛期に君臨した男】乾隆帝とは、どんな皇帝だったのか?
時代背景
継皇后(けいこうごう)
主人公・如懿のモデルとなった女性。孝賢純皇后の死後、清の第6代皇帝・乾隆帝の2番目の皇后となる。しかし1765年、乾隆帝に付き添い江南巡行をしていた際に突然北京へ戻されると、皇后の地位を取り上げられてしまう。翌年に彼女は亡くなるが、皇后にふさわしい葬儀は行われず、皇后ではなく皇貴妃の墓所に埋葬され諡号も与えられなかった。その理由は「皇帝の意に背き自ら断髪(満州族の風習で、宮中では皇帝や皇太后が亡くなったときに行われる)した」と歴史書に記されているが、なぜ断髪をしたのかについては書かれておらず、真相は謎に包まれている。
「如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~」
放送日時:2020年7月20日(月)放送スタート 月-金 夜11:00~
リピート放送:2020年7月21日(火)放送スタート 月-金 午前9:30~
番組ページ:https://www.ch-ginga.jp/feature/nyoiden/
出演:ジョウ・シュン(如懿)、ウォレス・フォ(乾隆帝)、チャン・チュンニン(海蘭)、ドン・ジエ(琅嬅) ほか
制作:2018年/全87話
画像:「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」©2018 New Classics International Media Limited All Rights Reserved
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