アメリカのメジャーリーグからの年棒20億円というオファーを蹴って「残り少ない野球人生、長年応援してくれたファンの前でユニフォームを脱ぎたい」と、広島カープへ戻ってきた黒田選手(うーんカッコいい!)
彼のこの言動は「男気」と各地で絶賛され、目下2015年流行語大賞最有力候補だとか。
効率や要領が重宝される現在、たとえ愚直と言われても自分の「義」や「信念」を貫くその姿には、誰しもが心を動かされます。
そんなことで今日は、歴人マガジン編集部から副編集長Yの独断と偏見で、歴史に翻弄されながら最後まで自らの信念を貫いた3人の武将をご紹介します。
トップは「だが それがいい」の「前田慶次」
戦国時代 加賀百万石の祖前田利家を叔父に持つという由緒ある家柄に生まれ、数々の戦で鬼神のような働きをした猛将 前田慶次。
そんな暴れん坊の慶次が、朋友直江兼続を通じて、寡黙でありながら武と信義を誇る上杉景勝に惚れ込み仕官。
その後、天下分け目の関ヶ原で、徳川に対抗し、敗戦後山形県米沢市に減移封されながらも、最後まで上杉家への忠誠を尽くした生き様でした。
自分の保身を考えずに、あくまでも惚れ込んだ男のために戦い抜く姿、まさに男気伝説のトップを飾るにふさわしいかと思います。
どこまでも自らの信念に愚直、「だが それがいい!」
このセリフ、漫画を知る方なら分ってもらえるかと思います。
「日本一の兵(つわもの)」歴史を変えたかもしれない「真田幸村」
その次に思い浮かぶのはゲームや小説などで絶大な人気の「真田信繁(幸村)」。
とにかく戦に強く、いたるところに男気満載なエピソードが伝わる猛将。
大阪夏の陣では少数ながらも倍近い徳川軍を蹴散らし本陣に突入、家康に二度も自害を覚悟させたそうです。
深紅の甲冑を着込み「真田日本一の兵(つわもの)」として後世にも語り継がれた猛将のキャラクターは、常に日本の武将ベスト3、いや、もしかしたら人気はNo.1かもしれませんね。
大阪冬の陣のあと、信濃(長野)一国を約束し、寝返ることを提案した家康の使者をはね付けた真っ向な正義感と、死ぬまで豊臣家へ忠誠を尽くして戦ったところに、前田慶次と似た「愚直なまでの男気」を感じるわけであります。
中国で最も有名な悲劇の英雄「岳飛」
最後に紹介するのは、中国の武将「岳飛」。
日本ではあまり知られていませんが、中国では「三国志」の関羽と並ぶほどの人気を誇る英雄です。
12世紀の南宋。北方の強国・金の侵略を止めるために立ち上がった岳飛は、無敵の”岳家軍”を率い、祖国を守るために戦い続けました。民から絶大な人気を誇った岳飛ですが、最後は奸臣の策略により悲劇的な死を迎えてしまいます。
そんな悲劇の英雄である岳飛は、自分の弟を殺した敵将・楊再興を許して味方に引き入れるなど、数々の男気伝説を残しています(普通できないでしょそんなこと!?)彼の男気にほれ込んだ楊再興は義兄弟となり、命を落とすまで岳飛と共に戦い続けました。
日本でも、あの西郷隆盛が西南戦争の直前に、自らの心情を岳飛に例えて詠んだ詩が残されているなど、その男気は日本の志士たちにも影響を与えています。
権力を欲せず不正を許さず、愛する祖国と人々のため、ストイックに自らの信念を貫き続けた、まさに「男気度150%」な男、それが岳飛なのです。
「岳飛伝-THE LAST HERO-」チャンネル銀河で日本初放送
そんな彼の一生を描いたドラマ『岳飛伝-THE LAST HERO-』が、チャンネル銀河で6月1日(月)より日本初放送。しかも初回2話は無料放送となっています。
放送前にちょっとだけ『岳飛伝』の予告映像をお見せします。
間違いなく男気好きなあなたはハートが掴まれるはず!
『岳飛伝』特集ページはこちら
まとめ とはいえこのチョイスは難航したな・・・
歴史好きなみなさんはお分かりのとおり、今日あげた3人以外にも、友情のために命をかけた戦国大名 大谷吉継や、死ぬまで幕府のために戦った新選組の土方歳三など、他にもカッコいい男たちが、数えきれないほどいますよね。
そしてなぜかその多くが悲しい結末を迎えた「悲劇の主人公」というのも興味深い。
そんな彼らを全部あげるとキリがなくなってしまうため、あくまでも独断と偏見に基づいた苦渋の選択だということをご理解ください。
でも「男気伝説」もっと聞きたい(笑)。
他にもみなさんオススメがあればぜひ教えてくださいね!
副編集長Y
参照元:
『岳飛伝』特集ページ
http://www.ch-ginga.jp/feature/gakuhi/
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