昭和6年に開業した歴史ある結婚式場 目黒雅叙園。
この建物には、2009年に東京都の指定有形文化財に指定された、目黒雅叙園に現存する唯一の木造建築「百段階段」があり、江戸文化の贅を受け継ぐ昭和の色彩空間として、今も大切に保存されています。
ケヤキの板材で作られた99段の階段廊下を持つことから「百段階段」と呼ばれ、階段廊下の南側には、7つの部屋が連なっています。
各部屋には樹齢100年を超える床柱の他、天井や欄間には、当代屈指の著名な作家たちによって創り上げられた世界が描かれており、昭和初期における美の共演と大工の高い技術力を見ることができます。
この「百段階段」でのイベントは過去取材記事でご紹介させていただいたこともあり、その美しさはこの目で確認ずみ。
さらにこの各部屋に岩手、宮城、福島の東北3県より、歴史あるひな人形が一堂に会するという素晴らしいイベントが、来年の1月22日(金)から3月6日(日)まで、『百段雛まつり』~みちのく雛紀行~として開催されます。
これはまた凄い!まだ開催まで2ヶ月、ひな祭りまでは3ヶ月以上ありますが、早めにお知らせいたします。
紅花交易で栄えた東北各地の旧家や商家には、商人たちが持ち帰った江戸や京都の雛人形が多く残されているそうで、このイベントでは武家に伝わる逸品から東北伝統の郷土玩具まで、およそ500点の人形と約170本のつるし飾りが東北3県より集結。
そのなかには、伊達政宗重臣 片倉景綱の宮城県片倉家に伝わる通常非公開の御所人形をはじめ、会津若松城下に伝わる古今雛など、珠玉の作品が勢揃いしています。
これだけでも十分美しい雛人形が、百段階段の部屋にあることを想像するだけでもドキドキします。
百段階段の特徴である欄間・天井の装飾と、長押より下に配する雛人形の共演によって、まるで雛御殿の中にいるかのような雅で華やかな色彩の世界に溶けこまれそうです。
このイベント、今回が第7回目の開催だそうですが、なんと過去延べ34万人を動員したというのだから凄い。
それだけの魅力をもっていることは間違いなさそうです。
詳しくはイベント特設ページにて。ぜひ来年の予定に入れておいてください。
― 開催概要 ―
◆展覧会名: 『百段雛まつり』~みちのく雛紀行~
◆開催期間: 2016年1月22日(金)~3月6日(日)計45日間 ※会期中無休
◆開催時間: 10:00~18:00(最終入館17:30)
◆入場料 : 1,500円(前売券1,200円、学生800円 ※要学生証呈示)
※小学生以下無料
◆会場 : 目黒雅叙園 東京都 指定有形文化財「百段階段」
◆主催 : 百段雛まつり みちのく雛紀行実行委員会
◆協力 : 仙臺箪笥協同組合
◆企画協力: 二木屋
◆後援 : 外務省・観光庁・岩手県・宮城県・福島県・目黒区・ めぐろ観光まちづくり協会
参照元:
「百段雛まつり」イベント特設ページ(目黒雅叙園オフィシャルサイト内)
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副編集長Y
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