司馬遼太郎。「竜馬がゆく」「関ヶ原」「峠」など、時代を超えて数えきれないほどの著作を残した、日本を代表する歴史小説の大家です。
歴史ファンならずともその名を知る人は多いかと思います。かくいう私も、歴史小説家として一番読んだのが司馬氏の作品。
本当にその目で見てきたような、彼の描く人物像と世界観に、時間を惜しんで没頭したことを思い出します。
その司馬氏の没後20周年を迎える2016年の元旦、1月1日から名作「坂の上の雲」が株式会社文藝春秋(東京都千代田区)から、電子書籍として配信開始されることになったそうです。
『坂の上の雲』は、明治の日本を必死に生きた3人の男を中心に描かれる長編歴史小説。
俳句改革に命をかけた正岡子規、日露戦争を勝利に導いた秋山好古・真之兄弟という伊予松山出身の三人を中心に、明治という時代の明暗と、近代国家誕生にかけた人々の姿を描き、全8巻で総発行部数合計2,000万部を超える司馬文学の金字塔です。
またこの原作を、俳優 渡辺謙さんがナレーターとして語り、正岡子規を香川照之さん、秋山好古を阿部寛さん、真之を本木雅弘さんが演じた同名のドラマも、NHKスペシャルドラマとして2009年から3年越しに放送、チャンネル銀河でも昨年放送され、大きな話題になりました。
司馬遼太郎作品は、2013年に「竜馬がゆく」が、同社から初めて電子書籍化。
文藝春秋の配信作品合計で15万DLを超えており、司馬作品は時代を超えて読み継がれているのだそう。『坂の上の雲』は、読者からの電子化リクエストが非常に多かった作品だとのことで、待望の電子化なのですね。
また、命日にちなんで開かれてきた「菜の花忌」のシンポジウムも、没後20年の節目の会として開催されます(2月20日、日比谷公会堂)。
その他、さまざまな記念事業、フェアなども予定されているとのこと。来年は彼の偉大な功績を改めて知る年になりそうです。
正月休みは例年より短いと言われる今年の年末ですが、三が日はゆったりと家で読書という正月という年があってもいいですよね。
元旦の配信を楽しみにお待ち下さい!
参照元:
「坂の上の雲」文藝春秋オフィシャルサイト
「司馬遼太郎記念館」オフィシャルサイト
@press
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副編集長Y