歴人マガジン

【 歴史クリエイター企画 Vol.6 】自作甲冑で合戦祭りに出る喜び 加藤一義さん

戦国人気の高まりをさらに感じる今日このごろ。
戦国に人気があるのは、それぞれの個性が甲冑の意匠などに表れているということがあるかと思いますが、みなさんいかがでしょうか?

私自身も甲冑が大好きなのですが、そういう視点から見てもカッコいいのは真田三代。
特に昌幸公の甲冑はシブさ抜群で、派手すぎず、本当に好きなのです。
本多忠勝公の甲冑が昔はベスト1でしたが、真田丸で藤岡弘、さんが演じるキャラクターがちょっと濃すぎかも(笑)

と、前置きが長くなってしまいましたが、今日はそんな甲冑を素晴らしいクオリティで自作するだけでなく、さらにそれを纏ってのイベント参加までをプロデュースしている有志「甲冑劇SacT」代表の加藤一義さんにお話をお伺いしました!

独学・実践!ついに甲冑の寸法の「公式」を編み出すまでに!

IMG_20151209_231244加藤さんが主宰する「甲冑劇SacT」は、自作甲冑をまとい、神奈川県はじめ各地のイベントで甲冑寸劇を行うグループ。

もともと大河ドラマ「功名が辻」とゲーム「戦国無双2」をきっかけにして歴史に興味をもった加藤さんは、その後Gacktが上杉謙信公を演じた、同じく大河ドラマ「風林火山」で川中島合戦に魅せられてどっぷりとハマってしまったそうです。

そんな加藤さんは平成20年ごろ、小田原の手づくり甲冑教室へ出たことにより、甲冑作りの道へ。
その後は各地の甲冑作りの仲間とSNSなどで繋がって情報収集、腕をメキメキとあげていき、独自の設計図に材質もFRPを使ったものに変え、凄い完成度を誇るものができあがるまでに。

見よ、この豪華さ!
見よ、この豪華さ!鎌倉時代の「大鎧」ですね。

しかも驚きなのは、型紙がないこと!
その人の体型に合わせて公式があり、それを元に寸法を割り出すそうなのです。

邪道って言われるかもしれませんけど、型紙にウン万円も払うようなことをしていたら、それこそ甲冑武者っていう文化は、ごく一部のセレブだけのものになってしまうし、それではいけないと思いますから。
そう語る加藤さんの言葉に、甲冑文化を多くの人に広めていきたいという強い意志を感じました。

甲冑であれば、威し(紐でパーツを縫う作業)が抜群に楽しいです!パーツごとだったのが、だんだん形になってきますからね。プラモデルにちょっと似てると思います。実際に自分で完成した甲冑を着て、甲冑を誉めていただいたり、画像撮影して、いい画像が撮れたときは嬉しいですよ」とのこと。
憧れのマイ甲冑を自分で作れるうえに、それでカッコいい写真なんて撮れたら、そら楽しいに決まってます(笑)

月1回、3時間を半年間全6回で1クールというこの教室、次回は3/12 10:30~13:30で神奈川県秦野市の本町公民館で開催。

今回で第二回目の授業になりますが、相談に乗ってくれるとのことなので、このクオリティに惚れ込んだ人はチャレンジしてはいかがでしょうか?私も取材がてら参加したくなってきた・・・

「郷土に興味と誇りをもってほしい」英雄譚へのこだわり

 

さて、ここまでのレベルに到達した甲冑は、ただ飾っておくだけではありません。
いざ出来上がった思い入れのある甲冑をまとい、歴史イベントへ参加もできてしまうのです!

加藤さんは平成19年ごろから一般公募の歴史まつりに参加しはじめ、これも寸劇を独学で研究したすえに、年7〜8回も各地の祭りに出ているうち、H23年の神奈川県愛川町の三増合戦まつりから寸劇演武の指揮をするまでにことに!
甲冑劇SacTのメンバーは、複数の歴史まつりへ武将として参加ができるのだそうです。

これは三増合戦祭りで武田信玄公を演じる加藤さん。この完成度、キマっています!!
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女性にも人気です!!

「甲冑寸劇イベントでは、そこで何があったのか、どんな人たちが関わったのか、などを史実をもとに脚本をつくり、みんなで演じ、演じるにあたり、あるいは見てくれた方が少しでも調べてくださったりしたら嬉しく思いますし、苦労や努力する甲斐があると思って頑張っています。」

なお、今後のイベント出演予定は
2/21神奈川県湯河原町ぶらん市源平演武(募集終了)
4/29神奈川県大磯町 大磯城山公園戦国時代絵巻はこちらで募集中とのこと。
甲冑の貸出もあるとのことなので、興味のある方はぜひエントリーしてみてください。
さらに5、8、11月に湯河原町ぶらん市源平演武、10月は三増合戦まつりと、イベントも目白押し。

現在は甲冑教室と、イベント参加で忙しく、かつボランティアでの活動のため、大忙しの加藤さん。
イベントの依頼に対して、甲冑武者の数が不足気味だとのことなので、憧れの甲冑をまとってイベントで引っ張りだこになるかもしれませんね。

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歴史まつりに大きな華を添える寸劇演武ですが、悲しみもあるけれど、それを乗り越えて歴史を紡いでいく悲哀のあるストーリーに惹かれるそうです。

また、寸劇の内容はあえて「英雄鐔」にこだわりたいとも。
お祭りに来た人の中には、歴史にそこまで興味ない人にもいるかと思いますが、それらの方に郷土の歴史に興味と誇りを持っていただきたいんです。そのためには有名武将とどんな関わりがあったとか、こんな武将が何をしたとか、それを知ってもらいたいのです。

郷土への興味と誇りを持ってもらうために、今日も獅子奮迅の活躍をする加藤さん。
いつかは地元である豊臣秀吉が後北条氏を攻めた小田原合戦、源平なら石橋山合戦を何百人規模でやってみたいという夢も、その情熱でいつかは実現できることを願っております。頑張ってください!

参照元:
甲冑劇SacT源平探題」オフィシャルブログ(今回の甲冑教室や、源平合戦関連情報)
問い合せ⇨[email protected]
甲冑劇SacTボランティア甲冑武者サークル」オフィシャルブログ(戦国関連情報)
問い合わせ⇨[email protected]

編集長Y

 

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