近年はパワースポットや御朱印めぐりなどのブームをきっかけに、神社仏閣へ足を運ぶ方も多いのではないでしょうか。
その中でも魔除けや厄除けのパワースポットとして有名な晴明神社は、名前の通り平安時代の陰陽師・安倍晴明公を祀っています。羽生結弦くんなど、多くの芸能人やスポーツ選手もその力にあやかろうと参拝しているほど。
至るところに晴明公のパワーを感じる!晴明神社の魅力
晴明神社は寛弘4年(1007)、京都市上京区にあった安倍晴明公の屋敷跡に建てられました。
もともとこの場所は御所の鬼門にあたる位置にあり、晴明公はここから御所を守っていたと思われます。
社紋である「晴明桔梗」、別名「五芒星」は、晴明公が作った、陰陽道に用いられる祈祷呪符のひとつです。五芒星の5つの三角形は陰陽五行説の木・火・土・金・水という5つの元素を表しています。
晴明公は陰陽師として有名ですが、実は天文博士でもあるのです。天文陰陽博士として、星や雲の動きを観察し、世相の吉凶を言い当てられたと伝えられています。
そんな晴明神社には、いたるところにその「晴明桔梗」が見られます。
普通鳥居には神社の名前が書いてあることが多いと思いますが、晴明神社の鳥居には金色に輝く社紋「晴明桔梗」が。
こちらが二の鳥居。「晴明神社」と書かれたこの鳥居、なんとペリー来航の年に建てられたものだそう。こちらの両脇にも赤と黒の五芒星があり、陰陽を表しています。
あなたにも式神が見える?旧・一條戻橋
鳥居をくぐると、安倍晴明に縁深い旧・一條戻橋を復元した小さな橋があります。
一条戻橋は死者が「戻る」橋ともいわれており、戦時中は出兵した家族が無事に戻ってくるようにと願って渡ったこともあるようですが、逆に今では嫁入りや葬式の列は渡らないようにするのが習わしだそうですよ。
実際にこの橋の欄干親柱は大正11年~平成7年まで使用されていたもの。現在は新しい一条戻橋が晴明神社からほど近い堀川に架かっていますので、ぜひそちらにも足を運んでみるのもおすすめ。
ちなみに橋の脇に見える小人のようなもの・・・あなたには見えますか?
これは式神という陰陽師が使う精霊なので、普通の人の目には見えません。安倍晴明は奥さんが怖がるので、式神を橋の下に隠していたと言われています。
念力で湧き出た?晴明井
他にも有名なのが、晴明が念力で涌き出させたといわれる「晴明井」。この水は吉祥の水と言われ、病気平癒のご利益があると言われています。五芒星の中心から、毎年その年の恵方の向きに水が湧き出るようになっているんだそう。2016年は南南東です。
晴明公が見守る本殿で祈願
本殿の脇には晴明公像と厄除桃があります。
この像は、衣の下で印を結び天体を観測している晴明の様子を表しています。こうやって、世相を占っていたのでしょうか。
また、反対にあるのは「厄除桃」です。
陰陽道では桃は魔除け・厄除けの果物とされ、昔話の「桃太郎」もこれに由来するそうです。
ということで、厄はこの桃に撫でつけておきましょう!
天文博士・晴明公が願いを届けてくれるはず!
このように、パワースポットが集まった晴明神社ですが、毎年旧暦の七夕の時期に合わせて星に願いをキャンペーンを行っています。
現在限定公開中のサイトでは、TwitterまたはFacebookで願いを書き込めば、願い事が短冊に書き込まれ、星に願いが託されるそう。
天文博士でもある晴明公なら、皆さんの星への願いが叶うように祈ってくれるはずです!
ちなみに8月16日(火)までは晴明神社にて期間限定のお守り「七夕まもり」(おみくじ付き)も販売しているということなので、この機会にぜひ京都に足を運んでみてはいかがでしょうか。
参照:
晴明神社
星に願いをキャンペーン
(編集まきびし)