【新連載開始！】哲舟の「歴史ドラマ一騎語り！」 VOL.1 夏侯惇編

歴史コラムニストの哲舟さんの人気連載企画「偉人は食からつくられる」に続く新規企画第一弾「歴史ドラマ一騎語り！」がスタートしました！

第1回目は哲舟さんの得意分野「三国志」からの書き起こし連載。もちろん「偉人は食からつくられる」も今後不定期で掲載してくれるそうなので、これからもお楽しみに。

それでは早速まいりましょう！　副編集長Y

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ドラマ「曹操」と「三国志」に見る、夏侯惇の活躍と見せ場

そろそろ、皆さんも食べ物ネタに飽きてこられたようなので（？）、今回から新連載を始めます。

さて、「歴史ドラマを語ろう！」記念すべき第1弾は現在、チャンネル銀河で放映中のドラマ『曹操』（そうそう）について。朝5時からの放送ゆえ、生で観ておられる方は少ないかもしれないが、三国志好きにはたまらないドラマなので、ぜひ録画してご覧いただきたい。

『曹操』は、名前の通り曹操が主役のドラマ。曹操の忠実なる家臣たちも、たくさん登場する。その中で、ひときわ存在感を放つのが夏侯惇（かこうとん）だ。

第31話「猛者夏侯惇」では、三国志ファンにはおなじみのシーンが描かれる。呂布（りょふ）軍と交戦中、敵将に左眼を射抜かれてしまい落馬。しかし、夏侯惇は刺さった矢を目玉もろとも引き抜いて、「これは父母からもらったものだ！」と叫んで食べてしまう。

そのまま、ひるまず突進して敵と戦うのだ。その姿は、まさに鬼神のよう。以来、片目が利かなくなった夏侯惇は、ドラマでは「独眼将軍」と曹操に命名される（史実では盲夏侯と呼ばれた）。

ちなみに、日本では「独眼」といえば、独眼竜・伊達政宗（だてまさむね）が有名だが、政宗は夏侯惇とは逆の右目が不自由だったという違いがある。

この夏侯惇、同じくチャンネル銀河で放送中のドラマ　『三国志 Three Kingdoms』にも登場。第25話で、関羽と激しい一騎討ちを展開するという見せ場がある。

残念ながら、『三国志 Three Kingdoms』で夏侯惇が登場するのはこの25話のみ。出番が少ないのがなんとも惜しいが、このバトルは非常に迫力があるので、機会があればぜひ観ていただきたい。

こちらの夏侯惇には眼帯がない。傷ついた左目が、むき出しになっていて、ちょっと恐ろしい形相をしている。まさに猛将といった風貌だ。あなたはどちらの夏侯惇がお好き？

※楽しみにしてくださっている方のために、食べ物ネタ（偉人は食から作られる）も継続していきますので、合わせてよろしくお願いします。

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上永哲矢（うえながてつや）通称：哲舟。歴史コラムニスト、フリーライター。

『時空旅人』『歴史人』などの雑誌・ムックに、歴史や旅の記事・コラムを連載。

三国志のほか、日本の戦国時代や幕末などを得意分野とする。

イベント・講演にも出演多数。神奈川県横浜市出身。

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