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【 選挙の歴史 】「くじ引き」で選ばれた将軍とは!?

【 選挙の歴史 】「くじ引き」で選ばれた将軍とは!?

現在日本の選挙制度は戦後から、と社会の授業で習いましたが、そもそもそのような仕組みはいつから出てきたのでしょうか。

選挙の原型は奈良時代から

調べてみたら、そもそも歴史的には奈良時代の天平3年には、役人たちによって参議を任命した記録があるそうですが、その後中世以降も、村の代表を選んだりするのに「入札」と呼ばれる形式で選挙にあたるものは行われてきたようですね。

くじ引きで選ばれた将軍

しかし武家社会になって、施政者が武士になってからはとにかく武力で権力の座を勝ち取った人が国を統治する時代が明治まで実に1,100年も続く訳ですが、室町幕府第6代将軍足利義教(よしのり)は、なんとくじ引きで選ばれた将軍だったそうです!
この義教さん、3代将軍の義満さん(金閣寺を建てた人)の息子だったのですが、兄である義持が、死にあたり第6代の将軍を誰にするか指名していなかったため、周りの官僚らがくじ引きをして決まったという話が残っているそう。
この義教将軍、かなりの強権を発動したために最後には部下に殺されてしまうようですが、自分がくじ引きで決められるってどんな気分だったんでしょうね。。。

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施政者に対する選挙は限られた人の特権だった

その制度も、税金を収めた人のみが参加できるという一部の人に限られたもので、1889年(明治22年)に行われた初の衆議院選挙では直接国税15円以上の男子のみ。総人口の約1.1%というなんとも偏った選挙。

その後条件は緩和されつつ、36年後の1925年(大正14年)にはようやく男子の納税要件は撤廃(人口比約20.1%)、そこからさらに20年を経た1945年(昭和20年)、終戦を機に女性も参加する完全普通選挙が実現したのです(人口比約51.2%)。

こうしてみると、日本の歴史にとっては中世から近代、近代から現代という大きな3つの転換期があったといえますね。
中世武家社会においては日本の覇権を取るために武士が命を削ったわけですし、近代では選挙で選ばれても市民、特に女性の立場は尊重されず。現代になってようやく普通選挙になったと思えば今度は投票率が低迷と、もの凄い長い時間をかけて手に入れた権利が使われていないという悲しい現状。。

まあ、幕末も戦国も好きですが、国の覇権を取るために殺し合いしていた世の中ですから、私はやっぱり現代のほうがいいな。。
どの政党に投票するにせよ、自分らの未来を決める大事なジャッジメントですから、みなさんも忘れずに選挙には行ってほしいと思います!

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参照元
選挙の歴史を見てみよう」東京都選挙管理委員会
足利義教」wikipedia

(副編集長Y)

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