【無料話あり】戦国時代を扱ったおすすめの歴史マンガ5選

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【無料話あり】戦国時代を扱ったおすすめの歴史マンガ5選

戦国時代は、力ある者が一国の主となりえた時代。その乱世は数多の魅力的な人物たちによる名勝負にあふれており、幾度となく小説やマンガなどの題材とされてきました。

今回はそんな戦国時代を扱った数あるマンガのなかから、「歴史好きはこれを読んでほしい!」という5作品を歴人マガジン編集部で厳選いたしました。作品の概要やあらすじだけでなく、歴人マガジン編集部の独断と偏見による「ここに注目してほしい!」というおすすめのポイントも併せてご紹介いたします。

どの作品も史実とフィクションのバランスが絶妙なため、歴史好きも唸ること折り紙付き。戦国時代のファンの方はもちろん、「戦国時代のことがわかるマンガを知りたい!」という方も必見の内容です。

失敗と挽回の成長物語『センゴク』

『センゴク』(宮下英樹/講談社)

『センゴク』(宮下英樹/講談社)は、後に出石藩の藩祖となる仙石権兵衛秀久が主人公の青年マンガです。

作者の宮下英樹先生は、月刊ヤングサンデーなどでの数々の入賞を経て、第44回ちばてつや賞大賞を受賞。『春の手紙』(講談社)でデビューを果たします。『センゴク』シリーズは、『センゴク天正記』、『センゴク一統記』と続き、現在第4部にあたる『センゴク権兵衛』が連載中です。

あらすじ

戦国時代、斎藤家と織田家の争いのなか斎藤家家臣・仙石権兵衛秀久は織田軍に捉えられてしまう。からくも命は助かり、仙石は織田軍団・木下藤吉郎秀吉の寄騎となるが、武田信玄をはじめ周辺の国には強敵ばかり。織田信長の天下統一の道のりも先が見えないなか、激しい戦いに身を投じていく仙石のドラマが幕を開ける。

おすすめポイント

マイナーな武将を主人公に据えながらもストーリーが巧みで、宮下先生ならではの審美眼が光っています。丹念な史料研究はもちろんのこと、時代考証には識者の協力を仰いでいるとのことで、謳い文句の「すべての常識を覆す超リアル戦国合戦譚!!」に偽りのない傑作です。

『センゴク』を試し読みする

天下一の傾奇者にしびれる!『花の慶次 ―雲のかなたに―』

『花の慶次 ―雲のかなたに―』(隆慶一郎、原哲夫、麻生未央/集英社)・完結

『花の慶次 ―雲のかなたに―』(隆慶一郎、原哲夫、麻生未央/集英社)は、戦国の世に自由奔放に生きた傾奇者、前田慶次が主人公の青年マンガです。

隆慶一郎先生の歴史小説『一夢庵風流記』(読売新聞社)を原作に、麻生未央先生が脚本を手掛け、それを原哲夫先生が得意の生気に満ちたタッチで表現しています。原作の世界観を崩すことなく描かれた本作は、原先生の代表作『北斗の拳』(武論尊/集英社)と同様に絶大な支持を得ており、アニメ化はもちろんスピンオフ作品も作られています。

あらすじ

豊臣秀吉が天下人となった時代。本来、前田家の家督を受け継ぐはずであった前田慶次は、叔父にあたる前田利家に家督を奪われてしまう。不遇となっても慶次はへこむどころか、愛馬・松風にまたがり前田家を出奔。戦国の世を自由気ままに生きていく。天下一の傾奇者にして最強のいくさ人、前田慶次がおりなす痛快時代絵巻。

おすすめポイント

主君に従うことを是とする時代にあって、あくまでも自分を貫いた慶次の生き様が魅力の作品です。時の天下人、豊臣秀吉にも媚びぬ姿は圧巻、まさに「無法、天に通ず」を地でいく姿には、男も惚れてしまうでしょう。

原作が素晴らしいのはもちろんですが、原先生が描く戦闘シーンや漢達の細かな表情も見どころで、作品のどこをとってもしびれること必至です。

『花の慶次 ―雲のかなたに―』を試し読みする

織田信長の正体は高校生⁉『信長協奏曲』

『信長協奏曲』(石井あゆみ/小学館)

『信長協奏曲』(石井あゆみ/小学館)は、戦国時代にタイムスリップした高校生サブローが主人公の少年マンガです。

作者の石井あゆみ先生は、2004年8月期『佐助君の憂鬱』で週刊少年サンデーのまんがカレッジ(現・新世代サンデー賞)に入選。本作『信長協奏曲』は石井先生初となる連載作品です。異彩とも呼べる独特の世界観は本作においても発揮されており、第57回小学館漫画賞少年向け部門を受賞しています。

2014年にはテレビアニメ化され、アニメ終了後は小栗旬主演のテレビドラマや映画が人気となりました。

あらすじ

高校生サブローがタイムスリップした先は、数多の武将が戦いを繰り広げる戦国の世だった。サブローは病弱の織田信長と出会い、身代わりを頼まれてしまう。周囲の困惑をよそに史実通り天下人への道を歩み続けるサブロー。しかし、史実通りに進んだ先には、信長が最期を迎えた本能寺の変が待ち構えており…。乱世で生きることとなってしまった平成育ちの信長の奔放奮闘記。

おすすめポイント

勉強嫌いで少々だらしがない高校生サブローが、様々な人との出会いや別れを通して天下人へとなっていく痛快さが本作の見どころです。隣国の大名を次々に打倒しながらも、史実通りに本能寺の変で死んでもかまわないと思っているサブロー、絶対に死なせないと誓い明智光秀としてサブローの傍にいる本物の信長。この二人の関係性から目が離せません。

『信長協奏曲』を試し読みする

出世と物どちらを選ぶべきか?『へうげもの』

『へうげもの』(山田芳裕/講談社)・完結

『へうげもの』(山田芳裕/講談社)は、織田信長と豊臣秀吉に仕えた戦国武将・古田織部が主人公の青年マンガです。

作者の山田芳裕先生は、講談社主催のちばてつや賞入賞作『大正野郎』(講談社)でデビュー。本作は第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞と第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しています。

あらすじ

時は戦国時代の真っ只中、文化や芸術を愛でる数寄者の武将・古田織部は、織田信長の配下で出世欲と物欲に翻弄されていた。強国が入り乱れた群雄割拠の時代、何よりも武が重んじられたときに、他者とは異なるこだわりを持ち続けた男の葛藤と人生の行き先を描く。

おすすめポイント

「世界初の本格的歴史長編ギャグマンガ」と呼ばれる本作、山田先生ならではの個性的な切り口とコミカルな描写が冴え渡っています。緻密な時代考証も生かされており、ギャクマンガとしてだけではなく、本格的な時代読み物としても満足できるはずです。

『へうげもの』を試し読みする

姫武将・戦国の世を駆ける!『雪花の虎』

『雪花の虎』(東村アキコ/小学館)

『雪花の虎』(東村アキコ/小学館)は、越後の虎と称された戦国武将・上杉謙信が主人公の青年マンガです。

作者の東村アキコ先生はOL生活の傍らに創作活動を開始し、テレビアニメ化や実写映画化、テレビドラマ化を果たした『海月姫』(講談社)で第34回講談社漫画賞少女部門を受賞しました。

本作『雪花の虎』では上杉謙信女性説に着目。戦国時代というシリアスな舞台ながらも、東村先生持ち前のコメディセンスで読者を作品へと引き込むことに成功しています。

あらすじ

家督を受け継ぐ男子が常に望まれていた戦国の世、春日山城主・長尾為景は不甲斐ない嫡男・晴景に代わる後継ぎとして男子誕生を切望していた。ところが生れてきたのは女の子。為景は子に虎千代と名付け姫武将として育てていく。男子と同じように武道と学問に明け暮れる虎千代。彼女こそが後に戦の天才、毘沙門天の化身と呼ばれる上杉謙信だった。

おすすめポイント

「上杉謙信が女だった」という新鮮なストーリー展開はもちろんのこと、何度もページの下部で展開される『アキコのティータイム』という解説コーナーもこの作品の面白さに拍車をかけています。これは「上杉謙信をはじめ、戦国時代に興味はあるけれど、歴史モノは何だか堅苦しいからちょっと……」と感じている方に向けたもので、その上部で描かれているシーンをユルくわかりやすく解説してくれます。歴史に詳しくない方も夢中になれること間違いなしです。

『雪花の虎』を試し読みする

まとめ

戦国時代が好きな方も、「戦国時代がわかるマンガを知りたい!」という方も、興味が惹かれた作品はあったでしょうか?

ぜひ、気になった作品を入り口に、戦国時代のロマンを心ゆくまで楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

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