6月に紹介した栃木県足利市の「あどもい」は、足利の豊かな歴史と文化財を効果的に活用して、地域の活性化を進めることを目的とした平成25年創立の市民団体。
お寺を使って「歴史マニア」、通称「歴マニ」会を開催されたりと、地元足利市の活性化にむけた活動を行っています。
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また、茨城県古河市も、歴史好きなイラストレーター小太刀御禄さんが、地元愛のもと「非公認キャラ」である「こがにゃんこ」を制作するなど、古くからの建物や史跡が多く存在する歴史ある町です。
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今日は足利市の「あどもい」と茨城県古河市の歴史団体「古河史楽会」が共催で、両市を流れる渡良瀬川にちなんだ「渡良瀬川の古地図展」を9月1日(火)〜21日(祝・月)に開催するというニュースをお伝えします。
渡良瀬川は、北関東を流れる一級河川。流路延長107.6kmは利根川の支流中で、小貝川に次いで第3位の長さを誇り、流域面積2,621km2は利根川の支流中では最大の立派な川です。
江戸時代、徳川家康は、埼玉平野の開発、舟運による東北地方との経済交流、江戸を守るための外堀を作るといった目的で、利根川の川筋を渡良瀬川、毛野川(鬼怒川)、常陸利根川と合流させながら、東の方へと変えていく工事を伊那忠次に命じました。これを東遷(とうせん)といい、伊那家は三代をかけてこの大事業に取り組んだそうです。
この東遷によって、高瀬舟による舟運の主要な路線として発達、貿易が盛んに行われるようになり、織物産業地として桐生、足利が発展することにもなった、住民には大変大事な川なのだそうです。
この渡良瀬川を「あどもい」のフォトグラファー折田さんが撮影した、素晴らしい写真の数々をご覧ください。
今回のイベントは、明治末期1910年に関東平野幾千万の生活を守る為に着工した、渡良瀬川改修工事の改修計画図面が関東地方整備局利根川上流河川事務所に眠っていたことから企画されたもの。
1902年日英同盟で手に入れた英国式の最新測量技術を武器に、日本陸軍陸地測量部によって測量された渡良瀬川流域の姿は、飛行機の無い時代に作成されたとは思えない、現在の都市計画図にも匹敵する精緻な大縮尺測量図面だったそうです。
芸術的な色合いと当時の最先端技術を駆使した日本人の匠の技を、図面を通して見ることができます。
なんとこの地図、国土地理院でも把握していなかった歴史マニアには「超」のつくレアアイテム。
今回はその複写品を特別に公開できる運びとなった今回限りのイベント、お時間のある方はぜひご参加をどうぞ!
副編集長Y
参照元:
「あどもい」オフィシャルサイト
「古河史楽会」オフィシャルサイト
イベント概要:
■日時/2015年9月1日~9月21日 平日9:00~19:00 土日9:00~17:00
■会場/栃木県立足利図書館 展示室(栃木県足利市有楽町832)
■駐車場/あり
■入場料/無料
■主催/古河史楽会、あどもい
■後援/古河市、古河市教育委員会、足利市教育委員会
■解説/9月6日=福島二朗准教授(足利工業大学)、9月6・13・21日=古河史楽会会員
【本件に関するお問い合わせ先】
団体名:あどもい
TEL:05035561338(事務局)
Email:info@adomoi.separate.jp
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