1000年以上の歴史を誇り、国の重要無形民俗文化財にも指定されている神事「相馬野馬追(そうまのまおい)」。
相馬氏の祖と伝えられる平将門が軍事訓練を行ったのが始まりとされており、毎年7月に500騎以上の騎馬武者が戦国時代の鎧兜に身を固め、壮大な戦国絵巻を再現します。特に2日目に雲雀ヶ原祭地場で行われる甲冑競馬と神旗争奪戦は圧巻の一言。歴史ファンならずとも一度は見ておきたいお祭りです。
そして2015年11月。「相馬野馬追」に代表される武者文化が根付く南相馬の地で、新たなイベントが開催されます。
今回が初開催となる『サムライフェス in 南相馬』は、福島県南相馬市を盛り立てるべく地元の高校生たちが中心となって企画したイベント。
多くの市民と国内外からの観光客が南相馬の武者文化を実際に体験できるお祭りとして、これから毎年継続的に実施していくのだそうです。
今回が初開催となるサムライフェスでは、メインイベントの合戦体験を始め様々なプログラムが予定されています。
5/5に開催されたプレイベントの写真を中心に、その内容をご紹介いたします。
サムライフェスのメインイベントは、スポンジ製の槍を用いての「合戦体験」!
戦国時代に相馬氏と伊達氏が争った「矢野目の戦い」に倣って、相馬・伊達の二陣営に分かれて野試合合戦を行います。
会場である雲雀ケ原祭場地は、相双地区(浜通りの北部に位置する相馬地域と双葉地域を合わせた呼び方)を長いあいだ大切に統治してきた相馬家がその地を守るための軍事訓練を行い、現在では相馬野馬追が行われているまさに“聖地”。そんな伝統の地で合戦体験ができるなんて歴史ファンとしてはたまらないですね!
参加者に着けてもらう甲冑は何と手作り。10/23・24に行われる「甲冑製作講座」では、自分専用の甲冑も作れるそうです。(残席わずか!詳しくはこちら)
合戦には1人でもチームでも参加可能。必要な甲冑もレンタルできるため、どなたでも気軽に合戦体験をすることができるそうですが、残念ながら今回の申込は締め切ってしまったそうなので、興味のある方はぜひ次回チャレンジを。
また合戦に参加しなくても、甲冑の着用や戦国コスプレ大歓迎ということですので、戦国コスプレイヤーの方々もぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょうか?
全国でも珍しい本物の甲冑が数多く残る相馬地方。今回のイベントではめったにお目にかかれない本物の甲冑を試着することもできるそうです。一度でいいから本物の甲冑を着てみたいと思っている私のような歴史好きは多いハズ!
そのほかにも、相馬流山踊りや万葉太鼓の演奏といった相馬地方に伝わる伝統文化の発表など、盛りだくさんの内容となっています。
南相馬に受け継がれる武者文化を実際に体験できる貴重な機会、ぜひ聖地・雲雀ヶ原祭地場で「生きている歴史」を体験してみてください!
■イベント概要
『第1回 サムライフェス in 南相馬』
開催日時:2015年11月1日(日)
開催場所:雲雀ヶ原祭地場(南相馬市原町区)
主催:サムライフェス実行委員会
後援:南相馬市
取材協力:株式会社ジュピターテレコム
参照元:
「サムライフェス」オフィシャルサイト
「サムライフェス」Facebookページ
「相馬野馬追執行委員会」オフィシャルサイト
編集部I(今回が初投稿の編集部Iです。不定期投稿になりますが、よろしくお願いします!)
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