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【 歴史トリビア 】江戸時代はどうやってデートの待ち合わせをしてたのかな?

【 歴史トリビア 】江戸時代はどうやってデートの待ち合わせをしてたのかな?

みなさんこんにちは。
先日の「なんでもアリの戦国時代、合戦のルールってあったの?」を書いたのは、私の素朴な疑問として「昔の時間の概念」がとても気になっていた、というのがそもそもの発端でした。

照明があるスポーツの試合じゃないんだから、それこそ大軍がぶつかり合う合戦って、「はい、合戦は何時からですよ!」と始まるわけじゃなし、終わりも「はい、ここまでで今日は終了にしましょう〜」ということになるのかな?というのがその理由です。

そう考えると、例えば「江戸時代、デートの待ち合わせはどうやってしていたんだろう?」とか「大事なビジネスの商談の時間に遅れたらどうすんだろ?」とどんどん気になってきてしまいました。
そこで今日は「昔の時間」について調べてみました。

なんと人類が「時」を考え始めたのは1万年前!?

そこで調べてみたら、不正確ではありますが、人類が時間というものを考え始めたのは1万年も前の話なのだとか。
古代のエジプトでは太陽の光を利用した「日時計」が考えだされていたそうです。

日本では西暦671(天智10)年4月25日に天智天皇が初めて中国から伝わった漏刻(水時計)を作り、時を知らせたと日本書紀に見られる一方、その10年ほど前の西暦660(斉明6)年にも中大兄皇子が漏刻を作られたとの記述があり、どちらにも「初めて」と書かれているので、その関係はよくわかっていません。

ともあれ、これらの記録から、西暦660年あるいは671年の「漏刻(水時計)」が日本で最初に作られた時計と考えられています。(参照:一般社団法人日本時計協会)

また奈良県の水落遺跡には、その漏刻によって時間を調べ、鐘で時を鳴らした形跡が発掘されたのだそうです。スゴイですね。。

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機械時計はあのザビエルさんがヨーロッパから伝来

このように、最初は朝廷によって時間というものが管理されはじめたわけですが、機械による時計はいつ日本に来たのでしょうか。

前述の日本時計協会によれば、日本最初の機械時計は、あの有名なイエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルさんが周防(山口県)の大内義隆に献上されたものと云われています。

イエズス会宣教師フランシスコ・ザビエル 
イエズス会宣教師フランシスコ・ザビエル。

それから、ローマ法王訪問使節が豊臣秀吉を訪ね、自鳴鐘を献上するなどして、我が国に機械時計が少しずつ入ってきました。なお、現存する最古の機械時計は、イスパニア(現在のスペイン)から徳川家康に贈られたもので、静岡県の久能山東照宮に保管されているそうです。

そうやって段々と時の概念が浸透していくわけですが、一般庶民は時計を持てるわけじゃなし、どうしていたんだろう?と、またまた湧き上がる疑問・・・
そこで江戸時代から、現在に至るまでの「時」を調べてみました。

江戸時代、日本人は時間にもうちょっとユルくていい感じだった

よく「草木も眠る丑三つ時・・」なんていう言葉を聞いたことがあるかと思いますが、江戸時代に入ってからは伝来した時計を真似て作る「時計師」が多数出現、だんだんと浸透していきます。

とはいえ、今のように1日は24時間という計り方(定時法)ではなく、1日をまず干支にちなんで十二支と昼夜に分け、それぞれを等分に割り振るという計り方(不定時法)が主流だったそうです。

しかしそうなると、季節によって昼夜の長さが当然変わるわけで、夏至と冬至を見ると分かるように、今のように1時間は昼夜ともに同じという感覚ではなかったんですね。

時の呼び方は、1昼夜を十二支を当て、一刻を2時間、半刻を1時間、四半刻を30分、と分けて呼んだそうです。

だから「丑三つ時」は「丑の三つ(午前2時〜2時30分)」のことをいうんですね。
30分以下、という刻みがないということですから、15分くらいのデートや商談の遅れは、別に気にしないというユルくていい感じだったと推測されます。

あ〜ようやくスッキリした。江戸時代いいな〜(笑)
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「世界一時間に厳しい国 」日本!?

その後、明治維新を経て日本は文明開化の名のもと、明治5年12月3日を1月1日にする!と強引に変更、24時間365日、という太陽暦を導入し、今に至ります。

その結果明治5年の12月は2日で終わってしまうという滑稽な話になるわけですが、どっかでやらなきゃいけなかったわけですから、これは突っ込まないでおきましょう(笑)

そうやって時間を管理してきた日本人、現在では時間の正確さにおいては世界一といっても過言ではないようです。

この理由については諸説あれど、やはり明治から始まった鉄道制度によるところが大きいのだとか。その辺り、しっかりと決めたことをしっかりすぎるくらい守る、日本人の素晴らしいところですね。

反面「日本は遅刻したら理由すら言い訳になる」という外国の人の指摘もあり、確かに1分でも遅れたら全人格を否定するような人がいるのも事実。
日本人の時間について興味深いまとめが載っているので見てみてください。
昔は外人も呆れるほどルーズだった?!日本人が恐ろしく時間に厳しくなった理由

ということで、今回時間について調べてみたわけですが、楽しんでいただけたでしょうか?

現在は「タイムイズマネー」が主流となり、まさに1分を争うような場面が多く見られる社会ではありますが、ワタクシの個人的な意見としては、15分くらいの時間のズレは、そもそもないからあまり気にしない、という江戸文化がいいなあ〜と思うわけです。

しん板-昼夜時づくし 作者不明 日本時計協会より
江戸はいいなあ〜。 しん板-昼夜時づくし 作者不明 日本時計協会より

ま、そうそう簡単なことではありませんが、頑張っているのによく遅刻とかしちゃう人は、これから「もともと日本はもっと時間におおらかな国だったんだよ!知ってる?」と逆に説得してみてはいかがでしょうか。
でも決してキレないように。下手すると社会からはじかれます(笑)

ともあれ、人間が決めた決め事ですから、心だけはあまり時間に追われず、江戸時代くらいのゆとりをもって生活することを心がけてみてはいかがでしょうか。

参照元:
一般社団法人日本時計協会」オフィシャルサイト

編集長Y

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