歴人マガジンで過去の記事でも安定した人気の「城」。
侍たちの命とプライドをかけて各地に築城されたその数は、日本全国で数万ともいわれています。
最近ではそんな魅力ある城を存分に楽しめる秀逸なアプリが、たくさん開発されています。
今日はそんなアプリのなかから選んだ6つをご紹介いたします。
1.全国なんと3,000城をGPSで攻略!「発見!ニッポン城めぐり」
まずは全国3,000城のデータベースを有し、さらにスタンプラリー機能がついた「位置ゲーム」として、なんと97%のユーザーが満足しているという「発見!ニッポン城めぐり」をご紹介。
簡単な会員登録を行うと、位置情報をもとに今いるところの近くにある城を攻略していくことができ、マイページの城アバターで自分の城を大きくしながら、所持金や官位を上げていきます。
さらには全国の武将(その数1,000人以上!)を探しだし、所持金次第で家臣にすることができます。
城のデータベース数や内容のみならず、上記のようなゲーム機能も含め、やみつき要素が満載!しかも完全無料ってのが凄い。
このアプリをインストールしてから「旅行のついでにはじめたら、これが目的になってしまいました」などのコメント続出。
気軽に参加できるGPSのスタンプラリー機能と、名だたる武将が家臣になってくれるという嬉しさが魅力です。
「発見!ニッポン城めぐり」
2.シンプルでありながら機能充実!「全国お城マップ」
「城めぐりをするのに、ゲーム機能などいらない!シンプルに行きたい城のデータベースがあればいい」
そんな人も多いかと思います。そういう人にぴったりなのは「全国お城マップ」。
キーワードや城の種別、都道府県リストから検索することもでき、検索した施設までのルート案内等も簡単に行う事が出来ます。
インターフェースもシブめ。硬派な城めぐりファンにオススメです。
3.自分の登城記録を保管できる便利アプリ!「お城が好き」
さて、もう一つは全国950城のデータベースを記録するアプリ「お城が好き」。
こちらも分かりやすいインターフェースで、いろいろなカテゴリから、お目当てのお城を探し出せる便利アプリ。
このアプリのいいところは、自分の城データを、いろいろな検索の切り口で保存できること。
さらに地図から探すと、その経路を検索することもできるので、そのままカーナビとしても使うことができるスグレモノ。
撮った写真などもアップすることができ、データベースを充実させることができます。
4.さすが加賀百万石!「金沢城ARアプリ」
さて、データベースアプリをご紹介したあとは、各地の名城が製作した優秀なアプリをご紹介したいと思います。
これら各城のアプリは、敷地内の各所にスマホをかざすと、その設備などの説明やCGで再現した画像などが見れるというものが多いですね。
まず最初は加賀百万石、前田家の居城である「金沢城AR(拡張現実)アプリ」。
普通の観光案内では満足できない熱心な歴史ファンへの「最高のおもてなし」とするため、金沢城や兼六園に関するこれまでの調査研究の成果や貴重な絵図などを、「歴史・文化プレミアム情報」として配信しているそうです。
城内にある55個ものポイントで、さまざまな金沢城の情報が得られます。
5. さすが真田!本拠地 上田の「VR上田城」
NHK大河ドラマで大人気の「真田丸」。
今年はまちがいなく真田ファンのみならず戦国ファン、歴史&城ファンも増えていることでしょう。
そこで真田一族の本拠地である長野県上田市の上田城にも、VR(バーチャルリアリティ)アプリを発見しました!
400年前の上田城を観て・聴いて・知って・参加できるというアプリ「VR上田城」。
3DCGで再現された400年前の城郭の姿を360度見わたせるパノラマVRに加え、映像による史
アプリを起動して現在の上田城にかざすと、スマホの画面には400年前の上田城の姿が!
これがまた大変によくできていて、思わず真田家の侍達がひょこっと出てくるような錯覚に陥ります。
「VR上田城」
6. 見事な縄張りの滝山城を楽しめる「AR滝山城跡」!
さて、最後にご紹介したいのは、4月に配信を開始したばかりのアプリ「AR滝山城跡」。
「真田丸」でも先日滅亡してしまった後北条氏の支城のひとつで、八王子市にある滝山城のARアプリです。
国の史跡に指定され、全国でも有数の中世城郭跡といわれる滝山城跡の歴史について、AR(拡張現実)で体感しながら学べる観光アプリです。八王子市の滝山公園内に設置されたARマーカーをスマートフォンやタブレット端末で読み取ると、約450年前の滝山城の様子がARで再現され、現在の風景の上に重ねて表示されます。
また、現在地やおすすめスポットをリアルタイムで表示し、ARマーカースポット、桜・紅葉など季節の見どころスポットまでのルートが確認できるマップ機能付きで、滝山城の歴史を紹介するアニメーションムービーも収録とのこと。
さらに先週には英語・中国語版も配信を開始したとのこと。八王子市がこの城にかける思いが感じられますね。
滝山城は、以前にご紹介した「山城歩き徹底ガイド」でも「縄張り(城の構造や配置)を学ぶのに最適な土の城の最高峰」とまでいわれる史跡。
現在この滝山城跡には建造物はなく、まさに縄張りだけなので、このAR技術によって大変リアリティのある城のすがたをイメージできるでしょう。
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さて、いかがでしたでしょうか。
まだまだこのような最新技術を駆使したアプリが多数あります。
技術力の進歩により実現したその素晴らしいクオリティに、これまでの城めぐりが一層楽しくなること間違いありませんね。
城は、設計した武士だけでなく、その築城に携わった多くの民の力の結晶でもあるわけですから、先人たちを思いながら、これらのアプリで城めぐりを存分に楽しんでみてください。
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