平安時代の陰陽師・安倍晴明公を祀る、京都・晴明神社にて、2017年9月22日(金)と23日(土・秋分の日)に「晴明祭」が行われます。
晴明神社にとって最も重要な祭儀である「晴明祭」は、地元のお祭ながら、毎年全国からたくさんの方が参加されます。今回はその見どころをたっぷりご紹介します!
22日の宵宮祭は湯立神楽でお清め
晴明祭は、宵宮祭、例祭、神幸祭の3つからなるお祭りです。
22日に行われる宵宮祭では、午後7時より「湯立神楽」が奉納されます。湯立神楽とは、釜で煮立てたお湯を塩とお神酒で清め、玉串に見立てた大きな枝葉の束を両手で持ち、釜に入れてお湯を撒くというものです。お清めされた熱いお湯を受けると無病息災になると言われ、毎年たくさんの人が受けられます。お神楽を受けるには初穂料が必要ですが、お下がりに晴明饅頭がもらえますよ!
また、地元の子どもたち約100名が列をなす「ちびっこお迎え堤灯行列」も見ものです。
23日は例祭、神幸祭で風情を愉しむ
23日の例祭は晴明祭の中で最も重要な祭儀です。午前10時より地元の氏子が多数参列し、献茶や献花を行います。境内には露店が立ちならび、にぎやかな雰囲気を愉しめます。
また13時からの神幸祭では、少年鼓笛隊を先頭に約500人もの列が神社を出発。堀川通を中心に、西は智恵光院通、北は寺ノ内通、南は下長者町通の氏子町内を練り歩きます。鉾、八乙女、神輿などが列をなす様子は、当時の風情を残す京都ならでは!貴重な眺めが堪能できます。
また、晴明祭の担ぎ手が首に掛けている「祭礼札」(平成二十九丁酉歳)が、一般参加者向けに販売されます。これを掛ければさらに一体感が味わえる?限定300体なので、欲しい人はお早めに!
安倍晴明公の命日である9月26日もチェック
晴明公の命日にあたる9月26日(火)には、嵯峨墓所祭という祭典が行われます。嵯峨墓所に行ってお供えをし、祝詞を上げる簡素なものですが、晴明公の命日をいたむ大切な行事。ここまでが、おまつりと言えるかもしれません。
「晴明祭」が開催される秋分の日は、昼と夜の時間が同じになる日。陰陽道での、陰陽のバランスが取れた大事な日に、晴明公に思いを馳せながら、おまつりに参加してみてはいかがでしょうか。
【晴明祭】
開催日時
・9月22日(金)19時:宵宮祭
(ちびっこお迎え提灯行列/湯立神楽奉納)
・9月23日(土・祝)10時:例祭
・9月23日(土・祝)13時:神幸祭
(神幸祭/神輿巡幸)詳細はホームページでご確認ください
晴明神社HP http://www.seimeijinja.jp/
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