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【無料話あり】新選組を描いたおすすめ歴史マンガ5選

【無料話あり】新選組を描いたおすすめ歴史マンガ5選

幕末最強の剣客集団・新選組
無類の強さながら時代の波に翻弄され、新時代の幕開けとともに散っていきました。人斬りと恐れられながらも、江戸幕府存続のために己の義を最期まで貫き戦い続けた男達なのです。

その人気は根強く、彼らの活躍は今なお小説や映画などで題材とされており、マンガ作品も多数作られています。コメディタッチのものからシリアスな作風まで様々ですが、手掛けられた作者ならではの視点が魅力と言えるでしょう。

今回はそんな新選組を扱った数あるマンガのなかから、史実を多く取り入れている5作品を歴人マガジン編集部で厳選いたしました。作品の概要やあらすじだけでなく、歴人マガジン編集部の独断と偏見による「ここに注目してほしい!」というおすすめのポイントも併せてご紹介いたします。

どの作品も史実とフィクションのバランスが絶妙なため、歴史好きもうなること折り紙付き。新選組のファンの方はもちろん、「新選組のことがわかるマンガを知りたい!」という方も必見です。

沖田総司が見た新選組とは?力強くスリリングな時代劇『アサギロ~浅葱狼~』

『アサギロ~浅葱狼~』(ヒラマツ・ミノル/小学館)

『アサギロ~浅葱狼~』は、新選組きっての天才剣士・沖田総司が主人公の少年マンガです。

作者のヒラマツ・ミノル先生は、野球マンガ『REGGIE』(原作:GUY JEANS/講談社)やバレーボールマンガ『ヨリが跳ぶ』(講談社)、プロレスマンガ『アグネス仮面』(小学館)などのスポーツマンガを手掛けてきた、躍動感ある描写を得意とする実力派です。そんなヒラマツ先生が描く剣士たちの駆け引きは気迫に満ち溢れており、読む者の心をコマの中に引き込みます。

あらすじ

沖田惣次郎(のちの沖田総司)は、12歳にして藩の剣術指南番と御前試合をすることに。それも、彼の天賦の才による剣の腕前があったからこそ。普段の飄々(ひょうひょう)としたたたずまいからは想像できない殺気を放ち、見事な木刀さばきで指南番に勝利する。しかし、天真爛漫な性格から、褒美に真剣をもらえるという理由だけで、その指南番の切腹の介錯を務めることを快諾。それを皮切りに、事態は思わぬ方向に進み…?

おすすめポイント

沖田総司や、後の新選組局長・近藤勇が通う道場の剣法は、ずばり“実戦重視”。彼らの勝負に対するためらいの無い姿勢は、見ているだけで緊張感が伝わってきます。しかし、硬派な作風とは裏腹なコミカルなシーンもあり、その緩急が絶妙です。ページを読み進める手が止まらなくなること必至と言えます。

また、沖田総司を通して新選組の成長が描かれているだけでなく、沖田自身の成長物語になっている点も本作の見どころです。

『アサギロ~浅葱狼~』を試し読みする

不器用なほどに義を貫いた男の生きざま!『壬生義士伝』

『壬生義士伝』(浅田次郎、ながやす巧/集英社)

『壬生義士伝』は、新選組で無類の強さを誇ったという男・吉村貫一郎を主人公にした青年マンガです。

作者のながやす巧先生は、貸本劇画作家としてデビュー。アシスタントを経て独立し、1969年に『男になれ』(小学館)で商業誌デビューを果たしました。原作の世界観に忠実かつち密な人物・風景描写の再現には定評があり、その高い作画力は他のマンガ作家にも影響を与えています。本作は第13回柴田錬三郎賞を受賞した浅田次郎の原作をもとに描かれ、第39回日本漫画家協会賞・優秀賞を受賞。原作者も称賛した、ながやす先生ならではの描写が読者を引きつけます。

あらすじ

新政府軍との激闘を生き抜きながらも体中に深手を負った新選組隊士・吉村貫一郎。何とか大坂にたどり着き、南部藩蔵屋敷に逃げ込む。吉村はかつて南部藩から脱藩した身でありながらも、生き延びるために庇護を求めたのだった。吉村の処遇を巡りざわめく藩内、蔵屋敷を取り仕切る差配役・大野次郎右衛門は一つの判断を下す。吉村と大野、身分は違えど竹馬の友と言って良い間柄、生き絶え絶えな吉村に大野が申し付けた内容とは…?

おすすめポイント

守銭奴、出稼ぎ浪人と隊士達から揶揄(やゆ)されながらも、一旦剣を抜くと「鬼貫」、「人斬り」と恐れられた吉村貫一郎。義とは何なのか、誰のためにあるべきなのかを問いかける作品と言えるでしょう。吉村が脱藩した理由、旧友である大野の苦悩など深い人間模様を描く様は浅田作品ならではです。この原作にながやす先生のリアルな描写がプラス、一気に読み進めたくなる作品です。

『壬生義士伝』を試し読みする

男装少女の幕末青春グラフィティ『風光る』

『風光る』(渡辺多恵子/小学館)・完結

『風光る』は、父と兄を討幕派に殺された少女・富永セイを主人公にした少女マンガです。2020年5月に23年間にわたる連載が終了しました。

作者の渡辺多恵子先生は、『別冊少女コミック』(小学館)掲載の『和佳ちゃんの熱愛時代』で1979年にデビュー。アメリカでホームステイを体験した後、代表作となる『ファミリー!』(小学館)を執筆。『聖14グラフィティ』(小学館)では、第16回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。本作『風光る』では2002年に第48回小学館漫画賞少女部門を受賞しています。ギャグとシリアスの切り替え、ストーリーのテンポの良さは渡辺先生ならでは。『風光る』も渡辺先生の魅力が全編に渡り発揮されています。

あらすじ

討幕派に殺された家族の仇を討つために、後に新選組となる壬生浪士組の入隊試験を受けた少女・富永セイ。名前と性別を偽り、入隊試験には合格したものの、目の当たりにした浪士組の姿にがく然。男所帯のだらしなさ、商人からの金品巻き上げ、挙句の果てには身の危険という事態にも。壬生浪士組の副長助勤・沖田総司を心の拠り所として修業に励むも、セイの運命やいかに?

おすすめポイント

何でもありのドタバタコメディと思いきや、渡辺先生ならではのしっかりとした時代考証に基づいたストーリーがおすすめのポイント。もちろん、コメディタッチな描写もあり、まさに緩急自在な新選組マンガを楽しめます。新選組は幕末の動乱を駆け抜けた集団、巻を追うごとに厳しい現実を目の当たりにしていくセイの心情がやるせないです。また、沖田に対するセイの恋心も見どころの一つ。野暮天、朴念仁な沖田との関係にヤキモキさせられるのも作品の魅力です。

『風光る』を試し読みする

義に殉じた新選組隊士の散り際を描いた傑作『北走新選組』

『北走新選組』(菅野文/白泉社)・完結

『北走新選組』は、新選組局長・近藤勇亡き後も新選組への義を貫いた男達の最期を描いた少女マンガです。

作者の菅野文先生は、2001年『花とゆめ』(白泉社)に掲載の『ソウルレスキュー』でデビュー。『別冊花とゆめ』(白泉社)に掲載された『オトメン(乙男)』が好評、2009年にはテレビドラマ化もされています。新選組好きな菅野先生は、本作のほかにも新選組を題材にした『凍鉄の花』(白泉社)、『誠のくに』(白泉社)という作品も発表しており、菅野先生ならではの世界観や繊細なタッチが読み手を引きつけます。

あらすじ

鬼と呼ばれた新選組副長・土方歳三、北へ向かう土方に付き従った新選組隊士・野村利三郎、新選組最後の隊長となった相馬主計(とのも)。新選組局長・近藤勇亡き後も戦い続けた男達の生きざまでストーリーは紡がれていく。華々しく活躍した京都時代は過去となり、歴史の敗者へと沈みゆく彼らは、何を思い戦い散るのか?

おすすめポイント

『北走新選組』の見どころは、何と言っても菅野先生ならではの新選組に対する世界観でしょう。もちろん、表面的な思い入れだけで描かれたストーリーではなく、新選組に対する深い造詣がベースとなっています。繊細な描写に独自の世界観、新選組ファンはもちろんのこと、年齢や性別に関係なく心打たれること間違いなしです。

『北走新選組』を試し読みする

無名隊士の青春群像!『壬生狼ヤングゼネレーション』

『壬生狼ヤングゼネレーション』(柏葉ヒロ/小学館)

『壬生狼ヤングゼネレーション』は、実在した若き無名隊士の日常を切り取った青年マンガです。

作者の柏葉ヒロ先生は、『週刊少年サンデー』(小学館)がおこなっていた月例新人漫画賞(まんがカレッジ)、2003年7月期に入選。『侍フィーバー!』(小学館)がデビュー作となります。また、まんがカレッジ受賞以前には、少女漫画家としてもデビューしていました。新選組と言えば新選組局長・近藤勇や新選組の凄腕剣士・沖田総司らが物語の中心になりがちですが、本作では無名ながらも美形集団と呼ばれた「陸中美男五人衆」にフォーカス。柏葉先生ならではのスピード感が読者を惹きつけます。

あらすじ

バカ騒ぎやカッコつけ、いつの時代も若者の性分は変わらないもの。新選組のイケメン五人衆は、まるで学園生活のようなノリで怒られることもしばしばだが、青春を謳歌する彼らを新選組局長・近藤勇も気に入っている。そんな仲間との楽しい日常、青春の日々がいつまでも続くと思っていた彼らだったが…?

おすすめポイント

従来の新選組像に馴染んでいる方は、彼らのチャラさに驚かれるかもしれません。でも、その時代に実際に生きた人物達の日常は、常に肩肘張ったものではなかったのではないでしょうか。親近感のわく新選組像が描かれており、歴史モノ初心者の方におすすめの作風です。もちろん、新選組の重要エピソードも十分に描かれているため、生粋の新選組ファンの方も満足できること必至です。

なお、「陸中美男五人衆」については、下記の記事で深く掘り下げています。

『壬生狼ヤングゼネレーション』を試し読みする

まとめ

新選組が好きな方も、「新選組について知りたい!」という方も、興味が惹かれた作品はあったでしょうか?

ぜひ、気になった作品を入り口に、新選組の活躍を心ゆくまで楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

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