●古墳時代からの歴史が塗込められた漆器
漆の樹液を何度も何度も重ね塗りして仕上げる漆器。
その独特の質感と、そこに描かれる蒔絵と併せ、日本古来の素晴らしい伝統技術です。
その中でも有名な福井県は越前漆器の起こりは、約1,500年も前、古墳時代の末期にあたる6世紀。
第26代継体天皇がまだ皇子のころ、こわれた冠の修理を片山集落(現在の福井県鯖江市片山町)の塗師に命じられました。
塗師は、冠を漆で修理するとともに黒塗りの椀を献上したところ、皇子はその見事なできばえにいたく感動し、片山集落で漆器づくりを行うよう奨励しました。
これが今日の越前漆器の始まりと伝えられています。
それ以来、全盛期には全国の漆かき(漆を取る職人)の半数が越前鯖江にいたというほど。
かの徳川家康も、日光東照宮を建立する際に、越前の漆を大量に仕入れるように命じたというのだから、そのブランド力は古くから知られるところだったのでしょうね。
●漆×iPhone という画期的な試み
この伝統ある漆を、最先端ツールであるiPhoneのケースに活用したのは越前漆器の本場 鯖江市の2代目粂次郎氏。
明治時代に創業以来、100余年伝わる伝統技術をはじめ、銀地などを取り入れたモダン漆器のパイオニアが、手作業で一つ一つ作り上げる自信作です。
歴人マガジンで紹介するのは今日ですでに4回目。
その都度斬新なデザインの蒔絵と、何度も手間をかけて作られる漆器の素晴らしい質感が、多くの読者の反響を呼びました。
そして今回新たに4種類が加わり、全部で20種類もの美しい「越前漆器iPhoneケース」がラインアップしたのです!
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●今回は新たに画家とのコラボ、そして猫(!)
今回まず目に留まったのは、二匹の招き猫、福太郎と福次郎。
ネコがとにかく好きな私は、装飾品として購入したいくらいです。
また、今回新たな試みとして画家 石渡美香さんとのコラボでヴィヴィットな色のケースも2品追加。
いかがでしょうか。
このケースを見て「ケースのケースが欲しい」と言った友人もいますが、分からなくもないですよね。
しかし漆器って、使い込んでいくともっと深みが出てくるから、それもまた楽しみです。
しかも今回、裏側に金粉で名入れも可能に!これはやっぱりケース要るかも(笑)
この素晴らしい粂次郎さんの作品は、全てnaire-shopで購入できます。
オシャレで見やすいサイトでは、母の日ギフトやその他の厳選されたいろいろな商品がありますので、ぜひ覗いてみてください。
(副編集長Y)
参照元:
「naire-shop」オフィシャルサイト
「越前漆器共同組合」オフィシャルサイト