永久6年(1118)1月18日に生まれた平清盛。2018年は生誕900年という記念すべき年でもあります。そんな清盛イヤーならではのイベントが、ゆかりのある宮島(広島県)や、神戸(兵庫県)で開催。歴史ファンならずとも見逃せない、イベントの内容をご紹介いたします。
宮島では1年間平家づくし!
武士がまだ貴族の番犬でしかなかった時代。実力で日本の覇者に上り詰めた奇跡の男・平清盛。特に、今まで天下の大悪人として描かれてきた平清盛を、先見的で躍動感あふれる人間として表現した大河ドラマ「平清盛」は、主に歴史ファンを中心に話題となり、注目を集めました。
清盛が深く信仰した厳島神社のある宮島では、昨年から前年祭を開催。今年は1月28日(日)に開催される「平清盛公生誕900年記念シンポジウム」(応募期間は終了)を皮切りに、イベントが続々開催されます。
今年の清盛公は?「宮島清盛まつり」は3/25開催!
毎年3月に開催される「春を呼ぶ宮島清盛まつり」。宮島の繁栄を築いた平清盛と平家一門の「厳島神社参詣行列」をモチーフに、行列が再現されます。今年の開催は3月25日(日)。行列への参加は一般公募(有料)なので、今年はぜひ、平家一門の武将や公達、白拍子などになりきって参加してみてはいかがでしょうか?
また、毎年著名人がつとめる清盛公も気になるところ。昨年は元広島東洋カープの小早川毅彦さんでした。大河ドラマ「平清盛」が本放送された2012年は、清盛公は当時の廿日市市長がつとめましたが、出発式には清盛役の松山ケンイチさんも参加されています。今年は誰になるのか…今から楽しみですね!
「春を呼ぶ宮島清盛まつり」
開催日:2018年3月25日(日)
開催時間:午後1時〜午後3時30分頃まで
開催場所:平清盛像前(宮島桟橋前広場)→表参道商店街→御笠浜→厳島神社→清盛神社
お問い合わせHP:一般社団法人 宮島観光協会
http://www.miyajima.or.jp/event/event_kiyomori.html
他にも、平清盛や当時の時代について学べる公開講座や、「平家納経」を読む会など、お勉強系のイベントも多数開催。また厳島神社では、5月26日(土)に平家琵琶で演奏される「平曲奉納演奏」、11月下旬には、国宝である「平家納経」など平家ゆかりの貴重な史料が見られる「厳島神社宝物名品展」も行われます。
今年1年は宮島から目が離せない?詳しくは以下のHPでご確認ください。
お問い合わせ先HP:平清盛公生誕九百年
http://www.miyajima.or.jp/kiyomori2018/
神戸では神戸・清盛隊も登場!
源平合戦(治承・寿永の乱)における一の谷合戦の古戦場として有名な神戸市須磨区(兵庫県)。こちらでも清盛の生誕900年を機に、「清盛の時代と須磨」をテーマにした記念講演が2月18日(日)に開催されます。
講演会では、歴史家の田辺眞人氏を講師にむかえ、栄華を極めた清盛が行った大輪田泊の改築や、福原遷都から平氏が再起をかけた一の谷の合戦に至るまで、平家の盛衰とともに、当時の時代背景やゆかりの史跡を紹介。さらにオープニングパフォーマンスを「神戸・清盛隊」がつとめ、会場を盛り上げます。
神戸を中心に活動するおもてなし隊「神戸・清盛隊」。今年は彼らの活動にも注目が集まりそうです。記念講演は事前申し込みが必要なので、気になる方はお早めに!
「平清盛生誕900年記念講演
〜清盛の時代と須磨〜」開催日:2018年2月18日(日)
開演時間:午後1時30分〜午後3時30分(開場は午後1時)
開催場所:須磨区役所4階多目的会議室
申込方法:往復はがきにて郵送
申込期間:〜2018年1月28日(日)(当日消印有効)
お問い合わせHP:神戸市役所
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2017/12/20171218260902.html
川本喜八郎人形美術館では常設展「平家物語」が開催
NHK「人形劇 三国志」「平家物語」の人形製作で知られ、日本を代表する人形アニメ監督として活躍した人形美術家・川本喜八郎氏。川本氏が残した人形の数々を展示する飯田市川本喜八郎人形美術館では、昨年の11月30日(木)より常設展「平家物語」が開催されています。
「人形劇 三国志」と「平家物語」を合わせて900体もの人形を作られた川本氏。その中でも唯一、清盛の人形には特別なことがあるとか。それは、頭の大きさの関係上、最大で3つのカラクリしか入れられないところ、清盛だけには、うなずき・瞳が左右に動く横目・眉毛の上下・口と、4つのカラクリが入っているんだそうです。
清盛は人形でも特別だった!?ぜひ、実物に会ってみてください。
第22回常設展「平家物語」
開催期間:2017年11月30日(木)〜2018年6月3日(日)
開館時間:午前9時30分〜午後6時30分(入館は閉館の30分前まで)
休館日:水曜日(祝日の場合は開館)
開催場所:飯田市川本喜八郎人形美術館
お問い合わせHP:飯田市川本喜八郎人形美術館
http://www.kawamoto-iida.com/
当然といえば当然なんですが、この機会を逃せば50年後?100年後?と思うと、気合いも入りますよね。今後も発表されるであろうイベントにも期待したいです。
(編集部)
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