【レキシズル流 幕末おもしろ日本人⑤】「最後の将軍 徳川慶喜(前篇)」

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この連載での最後の人物はこの男で締めたい。まずはそのオシャレファッションを見てみよう。

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殿さまマゲにフランス式の軍服、この時点でただ者ではない。ある意味、幕末をそして江戸幕府を終わらせた徳川慶喜である。彼がどんな人間だったのか、そしてどんなことを考えていたのかをレキシズル流に探ってみる。

まずその出自はー
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いまの茨城県、黄門さまで有名な徳川御三家のひとつ。ここの御曹司として生まれた。そして慶喜を語る上で絶対に欠かせないキーマンが、この親父。

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幕末当時“烈公”とあだ名された激しい性格の持ち主で、幕府に対しても気に入らない政策なんかには痛烈に文句を云ったりしちゃう。この熱い親父には大きな野望があった。

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徳川御三家でありながら200年以上、水戸からひとりも将軍になったことがない事実。それはなぜなのか?

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全開で公言はしないが、水戸は徳川家よりも天皇を敬う気持ちが強かった。よって江戸将軍家とは仲が悪く、優遇されなかった。身内なのに気位が高く、生意気だったんだろうね。いまでも親戚なのに仲悪かったりするケースがある。それがどでかいスケールになった感じ。

この親父、聡明でグッドルックスだった慶喜にめちゃめちゃ期待していて、ある作戦を実行に移す。

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この一橋家は有名な8代将軍吉宗の家系。つまり、水戸からよりも次期将軍になれる可能性がぐっと高くなる。

そんな熱狂する親父やそのサポーターたちを尻目に、結構慶喜は冷めていたと思う。時は幕末、政治的混乱と諸外国の圧力、薩長の反逆など頭のいい慶喜が将軍になるデメリットに気づかないはずがない。

つまりー
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テンション上がるわけないし、元来慶喜の性質は多趣味な貴公子。燃えたぎる野望などなかったであろう。

後篇では将軍になった後、言動が二転三転して周囲を困惑させたまま、江戸時代に終止符を打った慶喜の心情にフォーカスする。

【プロフィール】

渡部さん

渡部麗(わたなべりょう)

歴史クリエイター。
東京・御茶ノ水で歴史コミュニケーションメディア「レキシズル」を主宰。所有しているショットバーの水曜日を「レキシズルバー」として開放。歴史好きの交流を活性化しながら、畳敷きのイベントスペース「レキシズルスペース」で歴史をポップにわかりやすくプレゼンする「TERAKOYA」などを開催。

レキシズル」オフィシャルサイト

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