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【はにわコレクション】元祖ゆるキャラ?実はたくさんある埴輪の種類

【はにわコレクション】元祖ゆるキャラ?実はたくさんある埴輪の種類

よく分からない点も多いけれど、何処か可愛くて、不思議な魅力を持った「埴輪(はにわ)」
埴輪とは、古墳の上や周囲に並べられた主に素焼きの焼き物で、古墳時代の3世紀後半から6世紀後半にかけて作られていました。
文字が使用されていなかった時代の文化や風習を知るために重要な資料となっています。
そんな様々な埴輪のかたちをご紹介しましょう。 HANIWA-collection!

円筒埴輪

「垣根のように並べて使用されていた円筒埴輪」
「垣根のように並べて使用されていた円筒埴輪」

歴史上もっとも早い段階で作られており、もっとも多く出土している「円筒埴輪」
3世紀頃の弥生時代末期に、吉備地方(現在の岡山県から広島県東部)で発達しました。
円筒状になっており、一般的な土器のような見た目ですが、葬礼儀式に使用された特別な埴輪です。大きさは様々で、数十cm~1m程度のサイズが一般的ながら、2mを越すサイズの円筒埴輪も存在します。

人物埴輪

いわゆる「埴輪」と聞いてイメージするのが、この人の形をした埴輪ですよね。
人物埴輪は、鎧兜を身に着けた武人や身分の高い貴族、鎌など農機具を持った農民、鷹匠、巫女、楽器を持った楽人・・・様々な人物の姿をしており、当時の人々のライフスタイルを垣間見ることができる貴重な資料です。
服装や装飾品、持ち物だけではなく、四股を踏んでいたり、捧げ物をしていたり、ダンスをしていたりとポーズも様々。
男性と女性は髪形と胸の有無で判別できるようになっています。

埴輪 踊る人々(はにわ おどるひとびと)
埴輪 踊る人々(はにわ おどるひとびと)
埴輪 挂甲武人(はにわ けいこうぶじん)
埴輪 挂甲武人(はにわ けいこうぶじん)
埴輪 腰かける巫女(はにわ こしかけるみこ)
埴輪 腰かける巫女(はにわ こしかけるみこ)

動物埴輪

古代に存在していた動物をモチーフに作られた動物埴輪。
最も早い段階で作られていたのが「魂を運ぶ」と考えられていた鳥(水鳥)ということから、宗教的な儀式を目的として作られたのだと考えられています。

地位が高ければ高いほど馬を多く所有していたため、馬の埴輪がもっとも多く作られ古墳の周囲に飾られました。
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犬の埴輪には首輪がつけられており、一緒に狩りを行う目的なのか、古代でも犬を飼っていたことが分かります。

埴輪 犬(はにわ いぬ)
埴輪 犬(はにわ いぬ)

鳥や馬、犬のほかにも、猿やムササビ、イノシシ、魚など多様な動物古墳が残っています。

味のある猿の埴輪
味のある猿の埴輪

家型埴輪

家や納屋、倉庫などをかたどった家型埴輪。
地域の首長霊の宿るところ、拠りどころとして古墳の最重要部や中心部に設置されていました。
現世と死後の世界を繋ぐ役割があるとされていたと考えられています。

埴輪 切妻造家(住居)
埴輪 切妻造家(住居)

器財埴輪

武器や高級品など主に首長が所有していた器財をモチーフにして作った器財埴輪。
「盾」や中に矢を入れる「ゆき」といった武器、現代の内輪である「さしば」といった埴輪があります。
家型埴輪の周囲に設置されており、首長の権威を示すほかに、悪霊払いなどの宗教的意味合いもあったと考えられています。
古墳時代を通じて常に作られていましたが、時代が進むにつれてサイズはコンパクトなものへと変化していきました。

船の器財埴輪
船の器財埴輪

人物埴輪、動物埴輪、家型埴輪、器財埴輪は「形象埴輪」としてカテゴライズされています。

埴輪と土偶の違いは?

これは土偶です
これは土偶です

よく埴輪と間違われる「土偶(どぐう)」ですが、埴輪と土偶はまったく違うものです。
埴輪は様々な種類が存在し弥生時代を中心に作られたものですが、土偶は縄文時代に作られそのほとんどが女性の形を模したもの。
形も大きく違います。目的も埴輪は「権威の主張や儀礼、宗教」が主目的とされていますが、土偶は「豊作祈願」が主目的だったと考えられています。
土偶や埴輪と遭遇した際は、お間違いのないように!

参照元:東京国立博物館

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