6月18日は「考古学出発の日」です。
1877年、大森貝塚を発掘したモース博士が来日したことに由来しているそうです。
考古学というとなんだか難しそう・・・と敬遠してしまいますが、実は東京都内には古墳が約700ヵ所以上もあるのを知っていましたか?
今回はその中からおすすめの古墳を独断と偏見で5つご紹介させていただきます!
代官山:おしゃれな街にひっそりとたたずむ「猿楽塚古墳」
代官山の駅から歩いて約3分。閑静な住宅街の中にひっそりとたたずむ「猿楽塚古墳」があります。
猿楽塚古墳は古墳時代の末期と言われている6~7世紀に作られた円墳で、区の指定史跡となっています。ちなみに「猿楽塚」という名前は鎌倉幕府創設者である源頼朝がここで猿楽を催した事にちなんでいるそうです。
港区:芝公園の中に前方後円墳「芝丸山古墳」
東京港区の芝公園の中にある「芝丸山古墳」。
この古墳は4世紀後半~5世紀頃に建造されたもので、全長約100mという大きさは都内にある古墳の中でも最大級です。
古墳内は現在公園となっており、伊能忠敬の石碑や円山随身稲荷大明神と言われるお稲荷様が祀られています。また、桜の季節には200本以上植えられた桜の観光スポットとして人気を博しております。
世田谷区:当時の高さを示す唯一の古墳「狐塚古墳」
世田谷区の住宅街の中にある「狐塚古墳」。
この古墳は5~6世紀頃に作られた直径約40m、高さ約6mの円墳です。東側と西側は道路が作られているため削られ、さらに南側と北側は住宅地となっています。当時の世田谷区一帯の高さを窺い知ることができるのはこの古墳だけです。
足立区:言い伝えが残る「白旗塚古墳」
足立区にある「白旗塚古墳」は直径12m、高さ2.5mの円墳で、6世紀頃に建造されたと言われています。
この古墳には、現代にまで伝わっている言い伝えがあります。ある時、台風でこの古墳内にある松が倒れてしまったそうです。松の下からは刀や槍が多く出てきたので、村人がその中から錆びていないきれいな刀を家に持って帰りました。するとこの村人の一家は大病にかかってしまいます。そのため、この村人はきれいな刀を再び松の下に埋めて祀ったそうです。
多摩市:全国に10ヵ所しかない貴重な古墳「稲荷塚古墳」
東京都多摩市にある「稲荷塚古墳」は全国に約10ヵ所ほどしかない「八角形墳」で、7世紀頃に建造された貴重な古墳です。全長は38mで、当時は約4mの高さがありましたが、現在は台上が削られ、台上の上に「恋路稲荷神社」が祀られています。
いかがでしょうか。まさか港区にも古墳があったなんてびっくりですね。
古墳はここ数年ブームとなっており、前方後円墳クッションや古墳発掘カレーなどの古墳グッズもあるようです。
皆さんもこの古墳ブームに乗っかり、都内の古墳を巡ってみてはいかがでしょうか。